2016-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20160811205528

あの作品面白いのは、戦争原爆左翼思想以外の部分があるからだと思う。

単純に教育効果だけ考えた場合、あれほど余計なものが多い作品も珍しい。

ヤクザは出てくる、銃弾は飛び交う、そしてラスト近くには薬物である

他の反戦ものが楽しくないのは、だいたい罪もない一般市民戦争犠牲になって、

ほーらこんなにかわいそうでしょ、という筋書きのテンプレを逸脱するものではないからだ。

仲間や己の生存のためなら強盗殺人も辞さない、隆太みたいなのはまず出てこない。

考えてみれば、ああも暴力要素の多い作品学校図書室に置かれて、

しかも下手すりゃコーランみたいに扱われているという状況自体ギャグである

しかし、それでメインテーマが置き去りにされているかというとそんなことはなく、

暴力だの恋愛だの他の要素を交えつつも、思い出したかのように原爆に引き戻される。

そういうところに怖さがあると思う。

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