いちどネット上に公開したテキスト・写真は、アーカイブとして保存し、いつでも参照できるようにするべき。
紙の書籍と同様、ネット上に残された文字は、やがて時代を示す貴重な記録になる。
匿名とはいえ、多数のはてブがつき、炎上しかかると、削除したくなる気持ちはわかるけれど、
本題に入る。
出産のため、産休・育休を取得し、今春、仕事復帰したら、組織変更や事業方針が大きく変わっていた。
創業者の独断専横はますますひどくなり、時代の変化に応じた組織運営を行うと主張しつつ、
コア部分はまったく変わっておらず、旧態依然のままだった。
入社以来、関わっていた事業は今年7月で終了する。実質的には今日が最後だ。
確かに売上はずっと低迷し、責任者を入れ替えても好転しなかった。
ただ、知名度は低くとも、一般消費者にとって役立つ事業だったと自負している。
特に右肩上がりだった2005~2006年頃と、いくつか単発で成功した2011~2012年頃は、
いま思うと、社内で正当な評価を受けていなかった。
同僚が相次いで退職し、3.11の東日本大震災を境に、顕著に下がり始め、
以降、出産直前まで、事実上、実務面は一人で取り仕切っていた。
その上に、実務を知らない総責任者がいる場合がほとんどだった。
現場レベルでは、自分と、自分より先に入社したアルバイト勤務者の2人以外、
引継ぎ手順書を作り、主な担当業務を引き継いだ担当者もすぐに退職し、
組織変更の末、新たに就任した総責任者と中途採用者が検討を重ね、
自分が実質10年間、当時の上司や社長の無理難題に応えて築いたものは無に還る。
もしも、子どもを授からず、仕事を継続していたら、違う方向性で進んだかもしれない。
子どもと引き換えにキャリアを失う話はよくきくけれど、本当に消えた。
もはやニーズはなく、アーカイブとしてしか、価値はないかもしれない。
2015年は、ひそかにいろいろな節目だったのだろう。