2016-07-14

天皇陛下生前退位報道に見る、世の中の期待

ひとことで言うと、生涯現役を望んでいる人間ってじつはいないんじゃないかということ。

天皇陛下生前退位されることについて、若い世代高齢者批判的な態度を取るものは少数派だ。

一部では宮内庁はそうした事実は一切ないとしているという。

にも関わらず、報道一つで国民全体が歓迎ムードになるということは、その裏にそうなってほしいという期待があるからに他ならない。

日本人はもう辟易しているのだ。

高齢経営者がその座にしがみついて企業が衰退していくことを。

生活不安のために、定年を迎えて尚働き続けなくてはいけない世の中の不安定さを。

からこそ、日本人の頂点であり象徴である天皇陛下生前退位されることに誰もが期待の目を向けているに違いない。

それで思ったのは、本来年金支給年齢を繰り上げるのではなくて、最終支給年齢を設定するのが良いのではないかということだ。

平均寿命が伸びたのだったら、年金の支払いに参加した時代平均寿命まで支給されるようにすれば公平と言えるのではないか

高齢者はその間までに残りの余生のあり方を考えればよいし、いたずらに定年を繰り上げて疲弊していくこともない。

これから時代高齢者に求められることは第一線からの退き方と、人生からの退き方と言えるだろう。

生前退位に見る天皇陛下による退きしぐさが、世の高齢者達に対する終活の手本になってくれることを世の中が望んでいるのだ。

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