今日は撮影の日で、その道では有名な料理研究家の先生が作った料理を、カメラマンと一緒に撮影するために、都内にある先生の料理スクールに行った。
夏のプロヴァンス風料理特集ということで、事前に相談して、いろいろ作ってもらった。
ほんとうに、きらびやかな料理ばっかりで、眼がくらむほどだった。
私はレフ板持ったりとか、雑用のほかに、先生のコメントとりも担当した。
作ってくれた料理を味見しながらの仕事で、ほんとうにおいしかった。
とくに、トマトを中心に、夏野菜がたっぷり入ったプロヴァンス風ラタティーユがほんとうに鮮烈な味で、感動した。
だから、「このラタティーユ、ほんとうにおいしいですねっ!!」といった。
「あ、ラタトゥイユですね! 気に入っていただけでよかったです!」といった。
なにか間違ったことをいってしまったのかな、と思って、ひやひやしながら、パンにつけて食べたら、いっそうおいしかった。
「バケットにつけて食べるとほんとうに味がひきたちますね!!」といったら、
先生はなんだか急にむすっとして、
「ああ、バゲットですね ええ、そうですね」と、急にセリフが棒読みのようになった。
そのあとはなんだかぎくしゃくして撮影が終わった。
後になって調べてみたら、ラタトゥイユとバゲットだったんだね。
その手の失敗はみんな経験済み。 失敗はひきずらない。 くりかえさなければそれでいい。 運動とか散歩とかねこ動画とかで気分を変えて、次の行動に移る!
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