先日実家に帰った。
実家には母とシングルマザーの姉、4歳の姪と2歳の甥が暮らしている。
姪と甥はとにかく可愛いのだが、実家に帰ってしばらくは怖がって近寄ってくれない。
2~3時間くらいすると徐々に話してくれるようになるのだが、それが毎回続く。
そのことを母に話して「恥ずかしがりやなのかな?」と聞いたら、「それは違う」とのこと。
「○○(おれ)が出してる気が怖いんだよ」
母いはく、帰ってきたばかりのおれは「働く男の気」のようなものが出ていて、
女性ばかりの実家にはめったに現れない類の人間だから、それが怖いらしい。同じような理由で、佐川のお兄さんも怖いらしい。
子どもたちがおれに慣れるからではなくて、おれが実家の空気に慣れてくるからか、気が弱まるから。
そういえばおれも子どもの頃、仕事から家に帰ってきたばかりの父が少し怖かった記憶がある。
いつも見慣れている父とは少し違う印象があった。何か怖かったけど、少しカッコよくもあった。
カッコいい父親像というのはこうしてできるのかもしれないと思う。