2016-05-27

メッセージ

エンタメの対極にあるものとはメッセージであるような気がしている。もちろんメッセージ性が皆無のものは少数であるから,この場合メッセージとは「説教くささ」くらいのニュアンスだと思ってもらいたい。メッセージ性が強いもの精神負担がかかるのだ。イライラしたり悲しくなったりしてしまう。単純にワハハと楽しむのには,メッセージ性は少ない方がいい。たとえばアニメ漫画などで背後に高度なメッセージ性を備えた傑作などもあるけれど,でもそういった作品だってその作品の「面白さ」の本質は,そういったメッセージ性ではなくもっと原始的な点にあると思うのだ。とかくこの世の中はメッセージに溢れている。自分だってもっと気安く生きていたいのに気がついたらこうしてメッセージを発している。メッセージを発するのは楽しくはない。そこにはリスクがあるからだ。メッセージ性の少ないアウトプットもっとしたいと思う。でも文章でそれをするのはあまりに難しい。文章を書くと,気がつくとそれがメッセージになってしまう。そしてそういったメッセージは多くの場合価値だ。だいたい漠然とした不特定多数しかつめらしく自分の思っていることを訴えたところでなんになるというのだ。そんな時間があるならば自分の身近な場所にいる人間に正しく言葉が通じるよう努力する方がよほど有益と言うものであるもっとやまなしおちなし意味なしな馬鹿みたいな文章をかけるようになりたいものだ。

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