例えば寄生獣のシンイチ。原作のシンイチが爽やかヤンキー系なのは、その時代での普遍な人像or理想像を取り入れているのかなと思う。ちょっと当時の普遍や理想像が分からないからなんとも言えないけど。そしてアニメシンイチがメガネを掛けた弱々しい一般人になったのは現代の普遍な人像を取り入れたからだろう。確かに現代でヤンキーが主人公ではリアリティに欠けてしまう。それでは寄生獣の生々しさが欠けてしまうから英断だったのかもしれない。現代では喧嘩で物事を解決したり友情を育んだりするのは二次元の話だけとなってしまっている。アニメのシンイチは今の視聴者が受け入れやすい、感情移入しやすい人物像にしたかったのだろう。
他の例で言うと、GALS!という漫画がある。りぼんで2000年頃連載していたタイトル通りギャルの女の子達の話だ。舞台は渋谷で懐かしのヤマンバギャルとかも登場している。おそらくヤマンバギャルなんて今の子供達なんかは漫画の世界にしか存在しないと思うだろう。だが連載当時はギャルの女の子が渋谷にいることも、ヤマンバギャルもリアルな存在だったのだ。
後ブルマの存在もか。昔は当たり前のものとしてリアルに存在し、漫画の中にも度々登場していたものだ。らんまとかでよく見た。けど今は現実でブルマの名を聞くことはない。多分今の子供に聞いても全く知らないだろう。漫画の中で登場しているのを見て、本当にこの体操着存在したの?と疑問を抱くぐらいに現実味を感じないシロモノかもしれない。
後半主人公の話からズレてるが、要は漫画とか創作物にはその時代の普遍が取り入れられている。特に主人公にはそれが表れやすい、何故なら主人公は読者を作品世界に没入させる役割のため、読者と近い存在になりやすい、ということが言いたかった。
そして今さっき、「ブラック企業に勤めている若者」が主人公の漫画を見かけてしまったのだ。このような主人公が生まれてしまったことに少し辛くなった。
追記
ちょっと主人公に現実像が表れやすいは言い過ぎたかもしれない…すまない。少年漫画系の主人公は現実ではなくどちらかというと理想像のキャラが作られることが多いしね。ワンピースだってあれは理想像の冒険する少年像が現れた主人公だし。少年漫画系は共感ではなく読者が憧れるかっこいい主人公が多い気がするけど。俺TUEE系。コナンもそうだと思うんだけど。
ただ一例としては言えると思うんだよなあ。特に現実の生々しさとかを題材にした描いた作品とかに多い気がする。20年前だったらブラック企業に勤めてる奴が主人公として読者に共感される存在とはならなかっただろう。逆に20年前なら幽遊白書とからヤンキーが主人公になりえた、それは読者にとってヤンキーがリアルな存在だったからで。
更に追記
http://anond.hatelabo.jp/20160513120413
そうか…「その時代の流行ったバンドのジャケットをみれば服の流行が分かる」…俺はこういうことが言いたかったんだな。
最初に漫画の主人公なんて限定してしなければ良かったな。的外れになってしまった。
後シンイチに関しては初期はそんなにオラついてなかったんだっけ?…最近中盤だけ読み返したからミギーと同化してからのシンイチのイメージに寄ってしまった…ちょっと初期読み返してみる
ワンピース、NARUTO、ブリーチ、トリコ、銀魂、 ハヤテ、コナン、マギ、一歩、バキ、7つの大罪 売れ筋でマジョリティとして支持を獲得してる漫画が全然当てはまってないんだけど。 ...
ちょっと待って欲しいなあ まず最初に主人公に現実を反映させたキャラが多い、といったのは謝ろう。一例もあるとするべきだった。例外も増田が挙げたように沢山あるし。寧ろ例外の...
つまりお前が本当に言いたいことは 「漫画の主人公は現代人に共感されやすいモデルになっている」 ではなくて 「大衆が感情移入しやすいモデル主人公はその時代背景の流行り廃りが...
「その時代の流行が作品の元ネタになっていることもある」程度の話でしかない。 何からでも社会を読み取ってしまうマンって、既に「最近の若者は」論者や「海外と比べると日本は残...
マルクス批評()
たとえば「現実の生々しさとかを題材にした描いた」…すなわちドキュメンタリー系の映画やテレビ番組を考えてみてくれ。 そこで描かれているのは「自分とは違うタイプの人間が自分...