2016-05-09

いつか採用できなかったあなたへ

「LGBT」へ理解若者渋谷の街で呼びかけ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160508/k10010512881000.html

個人的には一定の理解はしているつもりなのだが、カイシャとして差別していないかと言われたら返す言葉もない。きちんとカムアウトした形で応募してくれたあなた勇気や、逡巡したであろうエントリーシート写真。この仕事に興味を持って来てくれたあなたのことは、今も忘れない。

採用側のキモチとしては、「特に配慮必要としない」方が優先されてしまう現状があり、零細中小としては、5名の採用枠に、20名も応募があったあの年、あなたも優秀だったけど、他にも優秀な方がいた。ただそれだけのこと。でも、「ワケあり」物件であったことが、採用しなかった理由に影響したのも事実。ワケの無い人なんて、世の中そんなにたくさんは居ないのも知ってるんだけど。

結局は特別配慮必要とする方に対してのインフラ理解ある職場環境が零細中小には用意できていなかった。面白い、この人採用したらどんなことが起きるかな、面白そうだなと言う好奇心先行のリクルーティングであった。しかし、合議制採用選考の中では、"ワケあり物件"に手を出すリスクに対する恐怖心の方が、好奇心より強く出て結局落選となった。あの時のお祈りメールは暗澹たる気持ち作成した。自分力不足を再認識させられた。何ができただろう、何をしておけば良かっただろう。今でも考えている。

先進的な地域での先進的な取り組みのひとつとして、あなた採用をしてみたかった。お堅い業界の中で異色のベンチャーみたいなウチのスタイルを気に入ってくれてたあなたのことを今も、多分ずっと忘れない。いつか一緒に仕事ができたら面白いだろうな、と今でも思う。志を失わず、同じ道のどこかでまた会えたら。

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