20年前にニフティサーブに集った先人たちは10年後には活動拠点を移していった。ニフティサーブは2005年にサービスを終了したからだ。しかし10年前にまとめブログやはてなブックマークを読んでいた人々は、おそらく今日もまとめブログやブクマを嬉々として読んでいるはずだ。この調子でいけば10年後も読んでいるだろう。
そして、これらのウェブサイトは読者と共に少しずつ高年齢化していく。そもそも少子社会日本では「若者」の絶対数が少ないのだからユーザーが入れ替わらない限り必然的に老化していく。これが停滞感の正体だ。
まとめブログは「週刊現代」や「週刊ポスト」の後継者としての地位を盤石なものにしていき、はてブの人気記事も「定年前に必ずやっておきたい20のこと」「孫に愛されるたったひとつの冴えたやり方」といった類のものが増えていくだろう。