巷で生理の話が盛り上がっていたので、生理が来たのに生理用品がなかった恐怖体験について語りたいと思う。
本番開始後~3日目が出血のピーク。4日目以降は激減するが、3日目までは多分かなり多い方。昼でも夜用ロリエ30cmを愛用した上で、2~3時間に一回は取り替える必要がある(漏れる危険性が高まる)。特に長時間同じ姿勢を取っていると、常に同じ箇所が吸収し続ける→限界に達する→溢れる、というメカニズムで漏れる。過去に何度か、長い会議の後のトイレで絶望した。寝てる時はどうしようもないので、最ピークに重なると漏らすしかない(起きたら大惨事……)。
痛みは鎮痛剤の早期投与に成功すれば、全然へっちゃら(失敗すると多少苦しむ)。精神状態への影響は自覚したことがない。たまに下痢を併発する。生理がひどい方という認識はない(痛みがそれほどでもないので)。
大体こんな感じである。
さて、本題。
生理予定日が22日~の月に、15日から三泊四日で出張することになった。行き先は中国。同行者は全員男性。おそらく生理とは被らないだろう、と思ったものの、念のため私はスリムロングタイプの生理用品を1パック荷物に放り込んで、出発した。
そして三日目17日の朝、ホテルのトイレで私は生理の気配(微妙な出血)を目にしたのである。持ってきてよかった生理用品と思いながらパックを開封した私は、絶望した。スリムロングタイプの生理用品は、性能をある程度犠牲にして省サイズ化を図った、私の予想以上に薄っぺらく貧弱な代物だったのだ。使ったことのない商品を選んだ私のミスだった。
生理の本番が遅れることを期待しながら、私はその貧弱極まりない装備で仕事に出掛けた。ちなみに仕事で行く先のトイレに紙はついていない。たまに扉もない。稀に穴である。絶望しかない。
出血量の激化(生理本番突入)は、夕方くらいだったため、その日はなんとかスリムタイプで凌ぎきって、私はホテルに帰還した。中国で日本並みのトイレがあるのは、私が知る限りでは空港とホテルだけである。紙があることの素晴らしさを噛み締め、生理用品を節約するため便座で血をひねり出しながら、私は悩んだ。
もはや出血はピークに差し掛かろうとしている。四日目は仕事の予定はない。できればギリギリまでホテルに滞在した後、空港に直行したいところである。だが、観光に行くことが決まってしまっていた。若かった私は、生理であるということを同行者に訴えられなかったのだ。馬鹿である。
何より、夜を乗り切らねばならない。家で寝具を汚すのはまだいい。朝起きてまず自分のパンツを洗うという屈辱はあるが、出先で漏らすことを思えば全然マシだ。出先で生理の血を漏らすというのは、「旅行先でおねしょ」くらいの恐怖感があるのである。しかし果たして、ロリエ37cmをもってしてもたまに漏れる私の生理が、薄っぺらいスリム型27cmで食い止められようか。無理だ、絶対に無理である。絶望しながら私は、ない頭を捻った。
・生理用品を買ってくる→現地通貨を一円も持ってない以上、同行している男性に頼む必要があるが、観光やめてくれと言い出せなかった私に、これができようはずもない。そもそも中国のナプキンってどうなの!?
・便座に座って寝る→多分一番確実
・浴槽の中で寝る→漏れても洗えばへーきへーき
しかし、私はできれば普通に寝たかった。地味に腹は痛く、中国の寒さ(氷点下5~10度)とその中での検査立会いは私の体力をガリガリと削っていた。ベッドに横になりたかった。日本に帰ったら日曜日だ。翌日からまた一週間が始まるのだ。寝なければ死ぬ。
結局私は、スーパーの袋に穴を開けてパンツのように履いた上で、さらにお尻の下にビニール袋を敷いて寝ることにした。結果的に、ベッドは無事守られた。ただ寝返りをうったら漏れるんじゃないかという恐怖で、全然満足に寝られなかった。五時に目が覚めて、まず最初にシーツを確かめた。ビニール袋は完璧な仕事をしてくれたが、心の底から信頼するのは無理だった。辛い一晩だった。あと普通に色々血塗れになった。
その後私は、漏れる恐怖と戦いながら観光し、空港のトイレに駆け込み、じりじりしながら飛行機に乗り、日本に着くなりナプキンを買いに走った。何とか一度も破局的な事態に陥らずに、家に帰りつくことができた。
漏れているんじゃないか、という恐怖は、腹が痛いよりも辛い。生理の血が漏れるのは、「おしっこを漏らすくらい恥ずかしいこと」という意識がどうしてもある。
さりげなく中国差別を盛り込んでくるクズマンコの典型
可愛がられいじられるけどモテないタイプの女だな 残念でした
貴重なお話ありがとうございました。 やっぱり、女性は早い段階で経血カップに慣れておくことが大事なんだろうなぁと思いました。まる。