小学生の頃、「ポケルス」という仕様がなんとなく不気味に感ぜられて仕方がなかった覚えがある。
たまたま当時の友達がポケルスに感染したポケモンを持っていて、よくわからないまま俺の手持ちポケモンにも感染させてもらったのだが、そもそもそれまでそんなものが存在することすら聞いたことがなかった。
これはなんだか凄いものを手に入れたみたいだぞ、と思って家に帰って適当にポケモンをプレーするが、何が起こる気配もない。
唯一、ポケセンのジョーイさんが数行のテキストでポケルスについて言及してくれるが、ただそれだけ。
状態異常欄にもはっきりと表示されるのに、何故こんなに秘密めいた扱いをするのか?
とにかくあらゆることが不気味だった気がする。
インターネットが発達した今ならば、まあある程度のことは調べれば出てくる。
ポケルスの自然発生確率は実に3/65536であり、インターネットが普及してから初めて知ったという人もちらほらいるようだ。
しかも、俺はルビー・サファイア世代だが、金銀時代からポケルスは存在したらしい。
当然だがその頃もインターネットは流行っていないので、クチコミなどで情報が不確かなまま広まって行き、俺のようにビビっていた人もいるようで少しほっこりした。
...とここまで書き綴って来たが、かくいう俺はこういった不気味要素が大好物である。
ポケモンは毎作必ずこういうのをぶっ込んでくるところが好きで、話題の新作「サン・ムーン」でも何かあるんじゃないかな、と期待してみたり。