2016-03-12

あの増田の…

昔の増田。この時増田20代だった。増田は輝かんばかりの美しい青年で、大人の色気を漂わせていた。

久々に会った時の増田は30代に入っていた。増田は相変わらず美しい風貌であったが、決定的に違った。じっとりとした脂と煙の香りを感じさせる、灰汁のある大人の色気に変わっていた。前は、大人の色気と言っても、透明で薄くて、サラサラとしていて、そこに疲れがあっても、水に溶けて流れていきそうな、清々しい色気だった。いくら大人と言っても、そこは20代だった。しかしその時は、大人の狡猾さ、欲、怠惰を感じさせるものがあった。発酵だか腐敗だか異臭がして、悪趣味な色をしていて、でもそれがクセになりそう、ずぶずぶに埋まりこびりついて取れないような、どろりとした色気。大人だった。あの増田の色気。

40代増田は、どんな色気を漂わせているのだろう。増田が愛しい。増田に埋まりたい。

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