幼少から楽器を習っていたこともあり、大人になった今でも仲間と楽器片手に演奏を楽しみ、ここ10年位はネットの発達で、演奏動画も楽しく拝見している今日このごろ。
しかしその演奏動画で、確かに技巧的にはメチャメチャ上手いんだけど、音作りが残念な人が何人もいて、ずっと気になっている。
問題となるのは、インストではなくボーカルの曲の「弾いてみた」動画で、主にギター、まれにピアノの演奏。
「お前のソロじゃねえ」
「お前は主役じゃねえ」
ということに尽きる。
ギターの場合、とにかく必要以上にジャカジャカパラリラ弾くことで、確かに技を見せつける目的は実現できているのだろう。
でもそれ以前に、お前のギターが歌の邪魔してんじゃん気づけよってか気にならないのかよ?どんだけ不見識なんだよって思うわけで。
その曲の主役は誰なんだ?そこでギターの立ち位置はどうなってる?音楽ってそういう感覚が大事なんじゃねーの?と言ってやりたくなる。
ピアノについてもギター同様、不必要に元気過ぎで、これまた歌聴こえねえという感じ。
そして個人的には、ネットだけでなくリアルで自分の楽器に伴奏を付けてもらった時にも同じ気持を味あわされていたり。
付けてもらった手前、強い事は言えなかったが、内心「この野郎よくもやってくれたな」という感じで、腸が煮えくり返る思いだった。
それに強い口調では言わなかったものの、合わせの練習の初回から控え目に注文はしていて、それでもしまいには「音量というか、そもそもの音質として弱い音が求められる所だし・・・」とまで言わされる羽目になり、そこまで言ってもなお本番まで一切メロディに遠慮のない音作りで、頼むからそういう気圧される音で弾くなよーという結果になって涙目である。
ちなみに自分がやっている楽器は、むしろ合奏ではメロディを取ることが殆どだけど、それだって歌が主役の時は、楽譜からして歌を盛り立てる合いの手として書かれているし、それを汲んで出るところ・後ろに回るところのメリハリとか、色々工夫するよ?それと比べてお前のそれは何なんだ?と。
何よりお前のギターもピアノも、自分の楽器のしょぼい演奏の数百倍は上手いのだから、そこだけ気をつければ感涙モノの名演奏になると思うんだけどなあ・・・みたいな感じ。