ハーフの人は自分のアイデンティティが分からなくて可愛そうだとか
そのような話をインターネットで見るのだが、
一方的に他者から外国人と言われ、見た目で外国人と判断される毎日が続くとどうだろうか。
これは単に「可愛そう」だけで片づけられる話ではない。
混血児として生まれることがデメリットと捉えられる反面に、メリットになる部分も実はあるのだ。
第一に、自ら考えて行動する力がつく。
ミス日本に選ばれた宮本エリアナさんが言うようにハーフで外国人顔の人間は
なぜならば髪形や目の色に違い、皮膚の色の違う人に出会う機会が少なく、
また、正しい知識がなく間違った認識を持つことが考えられるからだ。
そこでは3歳児と見られる日本人男性が偶然施設を訪問していたアフリカ系黒人を指さして
「アイツ絶対に身体洗ってないだろ。」と発言する場面があった。
その場は何事もなかったような光景であった。
言われた本人はどう思っていただろうか
もし自分自身がそのように言われたら
嬉しいか、悲しいか・・
予想がつく人もいるだろう。
良くも悪くもこのような事態がなぜ起こるのか
考えなければならない。
このような出身地、故郷に居ること自体が日々アウェーである経験を積み重ねることで
生まれながらにして周りに沢山いる日本人から距離を置いて物事を見る力がつく。
国際的な、広い視野を生まれながらにして持つことができるのである。