趣味でプログラミングはやってたけど、なぜか30越える今になるまでそれを仕事にしようとしたことはなかった。
ネット上でいろいろなIT業界関連の恐ろしい情報が飛び交っていたし、ビビッていたのもあったと思う。
でもこのままだと人生詰んじゃうなーと思って、とにかく実際の業務を知るべきだろうと思って飛び込んでみた。
本当はWeb系の会社で働いてみたかったけど、汚しまくった経歴と、その当時の金欠ゆえに、その選択はかなわなかった。
ネットでよくみる、「経歴が山のように盛られて、研修終わったら気付いたら実務経験○年のエンジニアになっていた」(これ普通に詐欺だと思う)とか、「FizzBuzzすら解けない人がプログラマーやってる」とか
どうせ業界の人たちが冗談で大分脚色して書いてるんでしょ?って思ってたことが、現実にあるということを知った。本当に信じられないが。
もちろん、全員が全員酷いというわけじゃなくて、ちゃんとしてる人もいるけどね。
1個目は中小SIerという人月単価で人を送り込んで金を得るという、実質は人材派遣会社みたいな仕組みなんだけど、何でこんなに横行してるんだろう?
プログラミングの作ったプログラムはほぼノーコストで複製可能であるっていう点と、そのプログラムが何をしているかというと、自分がやらなければいけない仕事の自動化で
人がやるべきことをコンピューターがやること(もしくはコンピューターのその圧倒的な処理の早さによって実現できる人間にはちょっと無理なこと)によって、利益を生むんだと思ってたけど、
その利益の源泉となりうる「プログラムが書ける人」を自社で利益を作るためのサービスに使わないで人に貸して金取るっていうのは、戦略的に間違ってるんじゃないかなと思うんだよね。
その点Webサービスやってる会社とかは、最初の立ち上げの時にはリスクがあるとは思うものの、よく自分達の持ってる武器の性質を理解しているように見える。
2個目はSEという仕事とPGという仕事が何故分かれているのかがわからない。
俺が素人なりに独学でやってきた感覚では、コーディングと設計って切っても切り離せないものであって、設計をする人がSE、コード書く人がPGってのは感覚的に物凄い違和感がある。
なんでこのSEって言葉ができたかっていうと「単価」を高くするために誰かが作り出した言葉にしか思えないんだよね。
もしくは、このウォーターフォール開発っていう方式の中で、分業するときの名前ってことで作り出されたのかもしれない。
けどこのウォーターフォール開発ってのも、あんまりピンとこないんだけどね。無茶言うなっていうやりかたな気がしてる。
趣味でプログラミングやってるっていうことが結構役に立つということを知ったこと。
所詮自分のやってたことは独学遊んでる程度で、クソの役にも立たないものだと勝手に思い込んでたけど、全然そんなことなかった。
今もまだ知りたいことは山ほどあるし、趣味を継続してやっていく価値は非常に高いんだということを知れたのはよかった。
あと、実際に働いてみて「これはもっと改良できるよな」とか「これは自動化できるよな」とか「これはもっといい意思疎通の方法があるよな」っていう反面教師みたいなのもたくさん知れた。
下っ端なりに、提案はしてみて、却下されたら素直に引っ込んでるけど。一緒に作業してるのお客さんだしね。
上にあがったらマネジメントやって、どうこうみたいな話しか聞かないんだよな。
そっちのほうが「単価」が高いからなんだろうけどね。