塾の帰りに、最寄り駅から家まで歩いている途中、30代の小太りの男性に、
「アンケートに答えてもらいたいんですけど?」と声をかけられた。
今思えば、駅から離れたところで、アンケートを求めるのはおかしな話である。
何のアンケートかというと、スポーツに関するアンケートとのことであった。
すぐ横の公園まで連れていかれ、普段運動はしているか?などの簡単な質問をされた。
その後、足の筋力がどうなっているかを見たいから と言われ、近くのマンションのまで連れていかれた。
マンションの一室というわけではなく、マンションの階段を利用したいとのことであった。
この時点で、怪しいという気持ちはあったのだが、恐怖から断ることはできず、付いて行った。
ちなみに僕は男。オートロックも無いマンションで、エレベーターに2人で乗り最上階まで連れて行かれた。
このまま落とされて殺されるのだろうか などと思っていた。
危険防止の鍵付き扉があるため、屋上までは上がることができず、その前の階段で、足を踏ん張って欲しいと言われた。
言われるがままに、足を踏ん張り、その男は僕の太ももを触った。
その時履いていたズボンの関係か、太ももが触りにくいと言われ、ズボンの中から太ももを触られた記憶がある。
時間にして5分くらいだったんじゃないかと思う。
男は満足したのか、エレベーターで下りようとなったのだが、一緒にエレベーターの個室に入るのが怖く、
家に帰ると、安心感から泣きだし、両親に事情を聞かれ、説明した。
母が注射はされなかった?みたいなことを聞いてきたのを良く覚えている。
その後、父と現場で車まで行き、その男がいないかを探しにいった。
僕自身は、その男にもう一度会うのが怖かったし、もういいよ。という気持ちであったが連れて行かれた。
結局、男はその現場にいなく、その後進展もなし。
当時、少年の体を好きな男がいるだなんて知らなかったので、驚いた覚えがある。