2015-10-05

http://news.livedoor.com/article/detail/10662481/

こちらの記事にして思うことなんだが、

昔はもっと(といっても20年位前とか)ひどかったし、

けが人なんて、毎年何人も出てた。出るのが当たり前だった。

それでも、来年から組体操やめようとか、この競技はやめようとかそういうことにならなかった。

もちろんそういうことを訴える教師保護者はいたけど、全体の空気感から

そんな意見はかき消される風潮だったことは否定できない。

しろ、こういう問題に対しては、昔は補助員を増やすとか、練習時間もっと設けるとか

コストをかける方向で対策していたと思う。

下記のデータは、運動会体育祭前の体育の時間年代ごとの推移だが、

明らかに、近年に近づくにつれ、どんどん減っていっている。

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2013/08/23/1338732_2.pdf


さらに、こちらは1990年2005年2014年文部科学省(旧文部省)の

健全少年育成のための方針」における「健全少年育成の身体の育成に関する方針」だけど

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Pdfdl.do?sinfid=000002589110


1990年は下記のように結構語調が自信満々なのに対し、

溌剌とした運動少年の将来における健全性を助く。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000001199687


2005年学問視野に入れられており、

運動学問の両立性こそが健全性を

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000001199688


2014年はそもそも、「身体の育成に関する方針」が、まるっと章ごとなくなっている。

このことから文部科学省方針が変わったことが

体育に対する時間的、金銭的、人的なコストが減少されていった原因であると推察できなくもない。

また、同書「健全少年育成のための方針」では、同時に安全基準についても記載されているが、

そちらは、上記方針反比例し、向上傾向にある。

そちらについては、下記マキタノリオさんの著書に詳しく書いてあるので、参照するといいと思う。

現在教育の場における安全基準と、コスト削減方針矛盾がわかりやす解説されている良書だと思う。

http://www.amazon.co.jp/%E8%A9%95%E4%BE%A1%E8%A6%8F%E6%BA%96%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%80%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%96%B9%E6%B3%95%E7%AD%89%E3%81%AE%E5%B7%A5%E5%A4%AB%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%8F%82%E8%80%83%E8%B3%87%E6%96%99-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1-%E4%BD%93%E8%82%B2-%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%95%99%E8%82%B2%E6%94%BF%E7%AD%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E6%95%99%E8%82%B2%E8%AA%B2%E7%A8%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/4316300393/ref=sr_1_8?s=books&ie=UTF8&qid=1444030011&sr=1-8&keywords=%E6%95%99%E8%82%B2%E3%80%80%E4%BD%93%E8%82%B2


つまるところ、教員の(補助員としての)能力不足や慢性的人手不足安全基準の向上に伴って、

旧来のコストのかけ方が現実的でなくなったところに、ボタンの掛け違い、歯車の噛み合わなさの元凶があるような気がするが、

皆さんはどう思うだろうか?

  • 個人的にはそうは思わないなぁ 昔の方が生徒の数が多かったはずだし。今のほうが、生徒対教師の比率は良くなってね? むしろさー。 組み体操10段とか、異様に無理のある方向に向かっ...

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