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万人向けとはいえない。
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はっきりいって、低年齢層は避けるべきだ。
万人向けどころか、24歳の僕でも真っ青です。
こんな迫真の拷問シーンは始めて見ました。
何歳でも見るべきじゃないと思います。頭のおかしい人しか作らないし、現実にもこんなことはやらないでしょう。そうなる義務はどこにも無いんです。それが現実であったとしても、それをどうするかといかなる形でもそれに共感すべきかどうかは別です。
エイリアンが虐待されるところは大してグロくありませんでしたが、ヴィカスの発症後は急転直下、FPSでもよくあるエイリアン相手の暴力ではなく、完全な人間相手、それも今まで仲間だった相手に対する、金だけを理由にした、正にこの映画の愛好者の皆様方のような反応をするという展開です。拷問も無為に行われ、徹底していました。
これを12歳以上に見せてもいいとした人は、頭がおかしいと思います。例えばバトル・ロワイアルは15歳以上ですよね?なぜこれは12歳なんでしょうか?
普通の悪役は笑いながら行いますが、この映画の悪役は、完全に笑わず、むしろ非人間的な情感に取りつかれたように、本当に当たり前の虐待を働いています。主人公が憎くて敵の親玉が彼をいたぶるということではなく、見ず知らずの相手を、とにかくいたぶっています。本物の暴力をここまで描いた映画は、始めて見ました。
エイリアンに対する暴力が典型的だったので、展開の変化を感じ取ることが出来ず、一気にどん底に突き落とされたような感じです。どうやって気持ちの整理をつけていいか分からず、不安です。中学生じゃありませんが、保護して欲しかった。検索しないで見たのも悪かった…。
これが普通の家庭内暴力とかだったら、警察に池とか、色々逃げろ逃げろって普通は考えるが、これはむしろよくある典型的な悲惨な現実過ぎて、そういう感覚が無くなってた。
だから自然とここからは逃げられない、主人公は失敗したもう終わりだ、これからどうなるかサア見物だ、って考えてた。
そういう映画だし展開なんだ。
だからナイーブなのではなく、自分がおかしくなっていただけだったのかも知れない。
それだけこの映画の演出が凝っていたのもある。正に最初はドキュメンタリー風だったし、主人公の凡庸ぶりがこれでもかってほど繰り返し強調されていた。愚か者の僕は作品と自らの両者による暗示にかけられてしまった。