「一度ミスしたら終わりなんですか?」と言う人は、まあ間違いなく、かなりの回数ミスしているが、その数々のミスを巧妙に隠してきてしまったり、本人の知らないところで誰かがフォローや責任を取ってくれた人だろう。
一度もミスしない人や一度もミスをしなかったと思い込んでる人は、そこに至るまでに数々のミスをしたり、それを自覚したりする中で、ミスをカバーするための方法やミスを避ける方法を学んでこなかった人だ。
ミスを乗り越えることで、ミスのない今に辿り着くという経験や学習をしていない。
小さな舞台や小さなミスを経験してこなかった人は、大きな舞台で信じられない大きなミスを犯す。そして反省をせずに、こう言う。「一度ミスしたら終わりなんですか?」
大きなミスとは、小さなミスの積み重ねなんだ。大きなミスが発生するまでには、小さなミスがいくつも積み重なっている。小さなミスのうちに適切な対応を取っておけば、大きなミスには繋がらなかったのに。あるいは、大きなミスが発生してしまっても、少しはマトモな対応を取れたかもしれないのに。
だから、臆面もなく「一度ミスをしたら終わりなんですか?」なんて言えてしまう人は、その舞台に立つにはまだ早すぎた、または、その舞台に立つには実力がなかった人といえる。