2015-08-29

はじめてのミニスカート

はじめて入ったお店で、店員さんに勧められるままに丈の短いスカートを買ってしまいました。こんなきわどい格好が出来るのは若いときだけよ、と店員さんはなぜだか嬉しそうに言っていました。でも確かに、この機会を逃したら、わたしにとって次はもう無いかもしれません。

わたしの家は親が厳しくて、昔から、女らしさを前面に出すような服装は許してもらえませんでした。一度、とてもおしゃれな友達に、素敵な洋服を貸してもらったことがあったのですが、そのときは両親に烈火のごとく叱られました。わたしの大切な友達侮辱するような、汚い言葉をたくさん浴びせられ、ものすごく悔しかったことを覚えています。それでも、子供だったわたしにはただじっと耐えることしかできませんでした。

いまでも、ミニスカートを履いて家に帰ったりなんかしたら、きっと大変なことになります

からわたしは、駅のトイレで着替えることにしたんです。自宅の最寄り駅までのほんの数十分間だけでも、わたしのしたい格好をすれば良い。履いていたジーンズを脱いで、小さくたたんでバッグにしまい、かわりにミニスカートを履きます。足の付け根あたりまで外気にさらされている感じがして、トイレの個室から出たときはとてもドキドしました。

駅は、仕事帰りらしいスーツの男の人たちでごった返していました。心なしか、まわりの人たちの目線がわたしに集まっている気がします。具体的には、ふくらはぎから太もものあたりに。電車の中でも、色んなひとがチラチラとこちらを見ているように思いました。

でも、これはきっとただの自意識過剰ですよね 笑

最寄り駅に着き、再びトイレへ向かいます。個室に入って、元のジーンズに着替えようとしたとき、ふと大変なことに気が付きました。なんと、スカートの裾から、わたしの愛用するトランクスがひょっこり顔を出しているではありませんか。すっごく恥ずかしくて、急いでジーンズに着替え、半ばパニックになりながら個室を飛び出したところ、危うく小便器で用を足すおじさまにぶつかりそうになりました。

ほんとに、慣れないことはするものではありませんね。

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