2015-08-16

過去をやり直せるような錯覚

過ぎた時間はもう戻らないと分かっているのに手っ取り早くやりなおせたらいいのにと思ってしまう。

あの時ああしていればのたらればなんて何度自分で思い何度人からいたことか。

全部錯覚なのに。

過去絶対にやり直せない。

それなのになぜか「強く願えばやり直せる。願う気持ちが足りないから覆せないんだ」というファンタジー思い込みをしてしまう。

実に非論理的だ。

どうしてこんな気持ちになるのだろうか。

終戦のこの時期になると同じように「あの時別の道を歩んでいれば日本は今頃~~」と夢物語を語る人が出てくる。

その多くが単なる仮定の話で場をもたせているだけなのだが、ほんの一部の人間は本気で時間を巻き戻してやり直そうとしているように見える。

現代人の後知恵が時を超えて昔の日本人に届くと本気で信じているかのように、彼らはあの頃の失敗をやり直すべきだとしきりに叫んで同意を求めている。

どうしてこんな錯覚をしてしまうのだろうか。

過去絶対にやり直せない。

そのことを割りきり心のエネルギーは今を生きるためだけに使うべきだというのに

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