学生団体の人は以外と少ないと感じた。年寄りがいつも通り多い。しかし、集団的自衛権行使容認の閣議決定の夜よりも若い人の割合は多いと見えた。子連れで来ている人もいた。
駅から出てきたデモ参加希望者を誘導する人と飲み水を配る人が若い女だった。
学生だろう。
可愛かった。
この若い女は自分と少なくともタダでセックスしてはくれないだろうと思った。
首相官邸前には家から赤プリ通りを歩いてドコモタワーの横を通って行った。
外資系の金融なのか役所なのか携帯電話会社勤めか知らないがドコモタワーから美人が出てきたりした。
一番強烈に印象に残ったのが、首相官邸近くの内閣府の一部が入居するビルの前を通った時である。
テレビ用のカメラ2台が車寄せを写せるようにセットされており、記者やらカメラマンやらが誰かがビルから外に出てくる、もしくは誰かがビルに入るのを待っていた。
美人記者というのは偏見でしかないのだけど、権力にすり寄って、すり寄って、すり寄って幸せをゲットする人間なイメージが自分の中にある。
この美人記者が先の見えない世の中で自分よりも強いなと感じた。
自分が官邸に歩いて行ける距離に住んでいるのは優秀な目が小さくて鼻が通ってなくてハゲな父親のお陰である。
その父のお陰で、とても頭が悪くて目が小さくて顔が大きくて若い時もなんだかんだブスな母親と自分と妹はここに住めている。
ご両親の悪いところを全ていただいた自分が世の中で顔を上げて生きていられるのは本当に簡単に消えてしまう金を稼いでいる優秀な父のお陰である。
父の所得で威張れるのだ。
金は肉体よりも簡単に消えると感じている。金が消えたらなんとか顔上げて生きていることができなくなってしまう。