2015-07-06

映画ラブライブまどか☆マギカ叛逆の物語

どちらも「公と私のいずれを優先するか」という話だった。

μ'sメンバーの私的感情としては「続けたくない」で全く揺らいでない。少なくとも9人で続けられるぜヒャッホウ、という反応は皆無である

続けたくないという意志犠牲にしてでも、ファンの要望ドーム大会という公的な大義のため続けるべきか、という話である

要はスクールアイドル界のために円環の理になれということである

真姫が「何で自分たちがそこまでしなきゃならないのか」と切れたのもむべなるかなである

いずれを優先すべきかは最近政治状況でもよく議論になるところだが、娯楽映画で「普通高校生が己を犠牲にして滅私奉公する」なんて話を見たくはないので、映画としてはあの展開で正解だった。

はいえ単に拒否るだけでなく、代案を出してくるのはさすがホノカチャンである

かくして私を守りつつ、公についてもある程度の成果を出す結果となった。

一方でホムラチャンが何故あんなことになったかといえば、結局は新房世界が優しくなくて、代案が存在しないことに尽きる。

今後まどマギに新展開があっても、「まどか普通中学生として生活し、かつ魔女化の問題も起きない」なんて選択肢存在しないのだろう。

そんなものがあれば、じゃあTV最終回まどかがそれを願ってれば済んだじゃんという話になってしまう。

公を優先して私を犠牲にしたのはまどかさんである

滅私奉公は見たくないとは言ったが、といってTV最終回に不満があるわけではない。

しょせん娯楽のアイドルとは違い、魔女化やワルプルは人命に関わることなので仕方ない面もあるし…。

何より他者アイデアではなく、まどか自身自発的に選んだことというのが大きい。

やはり公と私のどちらを優先するにしても、当人自発的に選ぶことが物語的には大事である

そうなると自分意志円環の理を選んだμ'sというのも見てみたい気はする。

引き続き9人で歌って踊れるとはいえ、基本はA-RISEが紹介したジャーマネチームとやらが方針を決めるのだろう。

当然費用もかかるし金を稼がねばならない。あの熱狂的人気を持続するのが目的から変装しなければ町も歩けない状態は続く。

海未は弓道部を、ことりデザイナーの道を諦めることになるだろう。

管理が苦手そうな凛ちゃんの目がだんだん死んでいくのを想像すると少し興奮する。

まどかに一番近そうで円環化を推進しそうな花陽が、それに深い罪悪感を抱えたりするとなおよい。

そうなると悪魔化は誰が行うのか。

YAZAWA映画内では続行に反対していたが、プロ意識が強いだけに一度プロと決めたらファンを優先し、体制擁護者になりそうであるさやかポジである

とすれば真姫が適任である。元々親と周囲の期待で医者になるという大義に鬱屈したものを抱えていた。

スクールアイドル界なんて知らねー!楽しかった頃のμ'sを返せ!という気分になっても仕方ない。

まり悪魔姫ちゃん

ええやん。

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