2015-06-08

 間もなく五時。医者に止められている酒も、ほんの一杯のつもりで始めてからかれこれ八時間である。働く必要排除された身であるために、明けの水色がオレンジから次第に澄んでいく様も、特に断る必要もなく美しく悦ばしく思える。

 眠ろう。生まれ、生きて、死ぬまでに何度も繰り返してきて、繰り返していくそひとつに、この今回はゆっくり身を委ねるのだ。久しぶりの深酒がいつもよりは当たり前に眠りを赦してくれる。私はそれが、ああ、有り難いことなのだな、と知っている。


 おはよう諸君。私は寝るよ。おやすみ

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