保育園で友達の多かった俺は女の子にも男の子にも人気で遊び時間には色んな人から取り合いをされていた。
昼寝の時間には適当なとこに布団を敷いても隣にはすぐに女の子が来て保育園児にもかかわらず女の子をハグしながら寝ていた覚えがある。
そんな僕は小学校に入り保育園の友達だった奴もそのまま同じ小学校で友達には恵まれていた。
中学校に入った。
小学校からの友達も多く中学校も他の小学校から来た奴らともなんとか友達になれた。
しかし中学校での友達の作り方は保育園で友達だったやつが友達を作り保育園で友達だったやつがその友達を紹介してくれるという感じだった。
中学に入ってわかったことは保育園時代のように簡単に友達を作ることは俺にはできなくなっていたということだ。
小学校で友達を作ろうとしなかった経験が中学になって後悔するようになった。
それでもスクールカースト上位だった。
休みの時間もバスケとかサッカーとかみんなとしていたし教室でじーっと休憩が終わるのを待つような陰キャラとは格が違った。
修学旅行に行くバスでも指定の席には座らず後ろに仲の良い男女で固まってワイワイするようなグループに入っていた。
中学でもそれなりにモテる部類に属しており中3では同じグラウンドで練習していたソフト部の1番可愛い子と付き合うことができた。
中学生の恋愛といえば帰りにいろんな奴らからの目を避け誰も通らないような道を選びゆっくり帰るとか隣町の大型ショッピングモールに出かけプリクラを撮りマックで喋るというようなプラトニックな恋しかできなかった。
中学生になるとやはり思春期でセックスしたい気持ちが大きく俺は彼女が部活で鍛えた少し筋肉質でこんがり焼けたすべすべな素肌を堪能したくて堪らなかった。
でもお互いの家は休日に親がいてなかなか室内で2人きりになる時間が無くて悶々とした。
周りの奴らでセックスした経験がある奴はいなくて俺が1番に童貞を捨ててやるって意気込んだものの公園でキスすることしかできず中学を卒業して彼女とは別れた。
中学で一緒だった奴は数人いたがどれも自分とは違う陰キャラのやつで絡みが無かった奴らだった。
高校は知らないやつばかりで人見知りが発動し、友達ができなかった。
やはり俺は友達の作り方がわからなかった。そして、とても消極的で自分からウェーイできる性格ではなかった。
スクールカースト上位の奴らはその研修でいろんな奴らと仲良くなり俺は焦ってそこのグループに入り込もうと奮起したがこれまでのことを全く知らないやつとの関わり方がわからず友達にはなれなかった。
保育園でしか友達を作れなかった俺は高校になって全く接点の無い奴との友達になり方がわからなかったのだ。
友達がいなく調子乗る事ができなかったので髪の毛にワックスもつけず眉毛もボーボーにしてルックスもスクールカースト下位に相応しくなっていった。
スクールカースト上位の奴らは休み時間グラウンドでボールを使う遊びをして下位の俺は教室の隅で勉強したり図書室に篭って時間を過ごすようになった。
昼ご飯の時間は他のクラスの奴が自分のクラスの教室に入って仲良い奴とご飯を食べるのでぼっちの俺はとても居心地が悪く人気の少ない便所の個室で弁当を食べるようになった。
息子のために朝早起きして作ったのに1人ぼっちで臭い便所の個室で弁当を食べているという悲しい事実を知らない母の事を思うとすごく胸が苦しかった。
一気に消極的な性格に変わった俺はずっとやってた野球も辞め部活には入らず学校が終わればすぐに帰っていた。
地元の友達はやはりスクールカースト上位っぽく彼女ができたりしていた。
高校のスクールカースト上位の奴らは帰りに友達とカラオケに行ったりして楽しんでるんだろうなと思うと悔しくてたまらなかった。
女の子との接点もなく童貞を拗らせ家に帰りネットでエッチな動画を見て抜いていた。
同期の女の子と職場恋愛してセックスできなかった悔しみを彼女にぶつけるようにヤりまくっている。
そんな彼女は地元では絶対にスクールカースト上位だったはずだ。
彼女に少し引け目を感じている。
何も努力したわけでもなくて偶然降ってきただけの 保育園とか小学校の成功で自分を評価しすぎ 自分が元々雑魚だというのをまず認めるべき