2015-04-16

自分は今のままでいい」という贅沢

よく「わたしは別に何も求めていません。今のままでいいんです。」という人がいる。

本人はとても謙虚な気持ちでそれを口にしているかも知れない。

しかしよく考えて欲しい。

世の中は動き続けているのだ。しかもその早さは今後も増していく一方だ。

急激な水の流れの中で一人その場にとどまり続けることが容易かと問われれば誰もが否と答えるだろう。

それと同じことなんだ。

消費税が8%に変るときコンビニにいつも来るおじさんがその日をさかい商品の質だか個数だかを少し減らしたという。

それを見た店員が「みんなはただいつも通りの生活をしたいだけなのに」と寂しそうに綴った記事に多くの同情が寄せられていた。

それはちがうのだよ。

変わりゆく世の中の中でいつも通りの生活を続けることこそが、もっとも贅沢なことなのだ。

君たちが立ち止まろうとすることこそが、世の中の前進を滞らせていることにほかならないのだよ。

過去は二度と帰ってこないかわりに誰にも想像できないような未来を連れてきてくれる。

今を捨てる覚悟はいつでももっていたほうがいい。でないと突然奪われた時になすすべなく立ち尽くすことしかできなくなってしまうからだ。

突然の病によって未来すら奪われてしまうことだってあるのだ。

わたしから皆に贈る言葉は一つ。潔くあれ。

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