4月になるといつも思い出す昔の話がある。
交際はうまくいくと思っていたが僕は病気を持っていた…
彼女が僕以外の男と仲良くすることに非常に嫌悪を抱き、取り乱すほどに嫉妬していた。
僕はとりわけ彼女が僕の知らない男と一つ屋根の下で夜を明かすことが許せなかった。
彼女は別にやましいことはしていないことはわかっていたが許せなかった。
やがて、彼女がそのような行事から帰ってくるたびに強く当たるようになり、
好きなのに、優しくしたいのに、うまく伝えられなくなってしまった。
結局、交際はうまくいくはずもなく、この次の春に別れた。
誰とも交際をすることなく10年ほどを経て今に至る。
確実に僕は異常なのだろう。
しかし、未だに、自分の彼女が他の男と関わることを考えただけで
強い吐き気をおぼえるのだ。