2015-04-04

意識高い系取扱説明書(前編)

最近職場の同期でも後輩にも、いわゆる「意識高い系」が増えてきた印象があります

彼ら意識高い系は、距離をとって見ている分には楽しいのですが、少し仕事で関わるとクソのように使えず、

その割に「高尚な」ことばかりほざくので、最近ではイライラすることも増えてきました。

ですので、自分のため、そして同じような目にあっている皆様に、

意識高い系に対する理解を深め、彼らを見た時に感じるモヤモヤ感の払拭と、彼らの取り扱い方法理解目的とし、私見を申し上げたいと思います

意識高い系とは

諸説ありますが、一言で言えば一種の精神病を煩った人達です。

エベレストのように高い理想と、マリアナ海溝のように低い実力を持った人がかかる、

20代〜30代で発症が多い一過性の疫病なのです。

意識高い系の特徴

意識高い系と聞くと、何人かパッと頭に浮かびませんか。

彼らを観察していると、面白い程高い確率で似通った性質を示します。

個人的経験からですが、大きく下記のような特徴があるので、照らし合わせてみてください。

1 理想は高いが実力が無い

私共に、彼らは何の成果も生み出しません。生み出しても、一般人のそれより遥かに低いです。

逆に、成果を生み出している人は「意識高い系」ではなく「意識が高い」人ですので、今回の話の対象にはなりません。

意識高い系」は、口だけは素晴らしいことを言います。多くは社交的でフレンドリー饒舌なので、一見して凄そうな人に見えます

ところが、実際に仕事で接すると、あるいは私用で軽いイベント運営でもすると、実行力が全くなく、途端に尻尾を現します。

受け答えがイマイチ(言いたいことだけ言う)、成果物品質が低い、納期に間に合わない、集合時間に遅れる、ドタキャンを多発する、等、

最初は、初対面の好印象もあり「ん?」と違和感を覚えるだけなのですが、それが恒常的なものだとしたら、意識高い系確定です。

2 実力が無いことに気付いていない

意識高い系ビジネス書起業家が書いた本が大好きで、それらに惜しみなく投資(と思っていることを)します。

そしてビジネス書多読する人が高確率でそうなるように、本を読んだだけで仕事ができるようになった気になり、自己認識と実際の実力に大きな乖離が発生します。

そのため多くの「意識高い系」は、頻繁に「最近調子イマイチだなー」みたいなことを言いますが、

何のことはなく、本人が気付いていないだけでそれが単に彼らの実力なんです。

彼らを見ていると、「じつりょく」というものが、ドラクエの「ちから」のように、自身の中にパラメータとして存在し、

本を読んだりセミナーに行くと、その「じつりょく」が ◯ポイントあがった!みたいな認識があるようなのですが、

現実世界ではその人が出した具体的な結果でしか評価をできないし、評価もされません。

彼らはそこに気がつかず、延々と平積みビジネス書について「〜読了!」と呟いたり、

セミナーに頻繁に参加して、「アウトプット大事からブログにまとめました」といって単なる議事録を書いていたりするのです。

3 SNS

よく指摘されていますが、マグロが時速80kmで泳がないと呼吸ができないように、彼らは毎日高頻度でFacebookTwitterのようなSNSをチェックしないと、死にます

さらに、FBの「いいね!」は、彼らに取っては元気玉の元気であり、「もっとオラに、オラに元気を!!」という勢いで「いいね!」を欲します。

個人的に、親指を数mm動かすだけの評価をいくら集めても何の価値にもならない気がするのですが、

「この記事を読んで参考になったら、「いいね!」を押してくださいね」と言わないと、多分人質に取られている娘が何かされちゃうんでしょう。

ちなみに、LINEとかでも無意識に「いいね!」と言ったりするんで、要チェックです。

4収入が低い、収入を下げる選択をする

市場というのはよくできているもので、今まで接して来た色々な会社人達を見ても、その人の労働価値と密接にリンクしています(大企業のおじさん達は年功序列ポイント下駄付きですが)。

そのため、実力がなく、それに気付かず適切な努力をせず、大口を叩いているだけの「意識高い系」は、転職等で不思議な程年収を下げて行きます

多くは今流行りのスタートアップ系やNPO系に行きますが、「やりがい」を餌に買いた叩かれているケースが多く、

転職後の業務実態は、単なるサイト運営や社内事務スタッフ等、やはり金額に見合った仕事しかしていない印象です。

5頭が良いと本気で思っている

驚くべきことに、彼らは自身知的だと信じて疑いません。

彼らは、少し会話すると気付くのですが、本で読んだ内容や、偉い人の発言を、そのまま自分意見として堂々と発言します。

その場その場で話の内容に沿って考えている訳では決してなく、議論テーマに沿った中で、最も有用と思われる過去に仕入れた情報を反射的に発言しているだけなのです。

ですので、たまに「あ、あの本のここに書いてあった内容だ」とこちらが気付く場合さえあり、聞いている方が恥ずかしくなることさえあります

また、現状の社会的組織的な不満点を指摘し、「日本のココがダメ」「IT化したら省力化できるのに」みたいなことを頻繁に言うのですが、

どうやら彼らの中での「ゼロベース思考」なり「問題発見能力」という能力として評価できる発言のようです。(「ママーあの人また大企業の悪口言ってるー」「しっ!見ちゃダメ」)

また、最終形態に近づくに連れて、何故か名前カタカナ表記することが増えてきます。(深い思索に耽る余り、非効率漢字という表現方法を忘れてしまったのかもしれません)

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と、元々の構想の約半分まで書いたのですが、思ったより長くなってしまったので、一回切ります

気が向いたらまた後半書きます

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