2015-02-13

崖の上のポニョ、海の中のフジモト

ポニョ見てきましたよーポニョ

僕は特に宮崎駿が好きではないので

うえっへっへ今回はつまんないらしいし楽しみだぜ~

とか邪悪な笑みを浮かべながら見に行ったんですが

結構おもしろかったですよ!

以下フジモト(ポニョのお父さん!)の話!

この映画登場人物の誰が一番いいかって

そんなのもう考えるまでもなくフジモトですよね!

ポニョのお父さん!

海の悪い魔法使い

不気味な除草剤男!

フジモト!

この映画物語内容を端的に表すと

フジモト・ポニョ・宗介の三角関係お話ですよね!

フジモトはポニョのことが好きで好きでしかたがないのに

ポニョは宗介と相思相愛

フジモトは恋愛戦争に敗北してしまう……

かわいそう!

ではなぜフジモトは敗北してしまうのか!!

フジモトはですね~海が大好きなんですよね~

そして人間が嫌いなんですよね~

人間環境破壊するし!

海を汚すし健康に悪いもの食べるし!

しかするとフジモトが海を好きなのは

人間が嫌いだから!というのが理由かもしれませんね~

人間が嫌いなフジモトは海に引きこもって海と仲良くなって!

海の魔法使いになって!

自分の子供として人間ではなくポニョを作り出すわけです

ポニョかわいいよポニョ~最高だよ~

おまえは海と私の間にできた子なのだから

人間土地に近づいてはいけないよ~人間のハムを食べてはいけないよ~

ずっと海にいなくちゃいけないよ~

とまあ!

ポニョを海に閉じこめておくわけですね!

フジモトは海が好きだし!

ポニョ自分と海の間に生まれ子供から

ポニョを海につなぎとめておきたいんです!

でもそれっていけないことなんですよ!!

フジモトの根底には人間に対する否定があるんですね

から海に入って海と同化して海で子供を作ろうとするんですね

でも海っていうのはそもそも「何もかもを受け入れるもの」なんですよ!

どんなものでも広い心で受け入れることができる存在なんです!

まさに海のように広い心で!

から人間を受け入れられず拒否してしまフジモトは

その時点でもう海とは相容れない存在なんですね~

フジモトはポニョに対して

人間だめ絶対!と言うけれど

ポニョは海の子から人間を受け入れてそっちに行ってしまうんですね~

何かに対する否定意識を持った時点で

フジモトは敗北してしまうわけです!

人間を受け入れなきゃ!

人間を受け入れるポニョを受け入れなきゃ!

さて

このような「受け入れる」ことが美徳とされる作品世界において

否定する」という悪徳を持って生まれフジモト!

まり彼は物語倫理観に背く悪玉であるわけで

本来ならば善玉に攻撃され打倒されて駆逐されるべきですよね~

でもそうはならないんですこの物語

フジモトは全然攻撃されないし排斥されないんです!

なぜかというとこの物語の善玉は「受け入れる」ひとたちだから

悪玉であるフジモトさえもやさしく受け入れてしまうんですね!

その結果フジモトは悪玉であるにもかかわらず

全然傷つくことができない!

きれいさっぱり敗北してしまうことができないんですよ!

そして傷つけられないからといって

諭されて正しくなることもできないんです!

なぜならこれは子供である宗介のための物語なので

大人のフジモトのことまで面倒みきれないんです!

子供向けの映画ですから

からフジモトは勝利せず傷つけられず改心もせず

灰色敗北のままとぼとぼ帰って行くことしかできないんですね~

かわいそうですね!

さて

フジモトが敗北する反面

なぜ宗介は勝利し自分の願望を叶えることができるのか?

それは

子供である宗介の本懐と海の本懐が一致しているからですね!

海そのものであるポニョのお母さんに

あなたは魚のポニョを受け入れられますか?」

「半魚人のポニョを受け入れられますか?」

人間女の子ポニョを受け入れられますか?」

と訊ねられて

宗介はもちろん力強くうなずきますよね!

これは

魚のポニョしか受け入れられないフジモトにはできないこと!

海のようにすべてを受け入れる心を持つ

宗介のような子供しかできないことなんですよ!

宗介のあり方は

この作品美徳となっている

海のあり方と一致しているんですね!

から宗介はポニョラブラブちゅっちゅできるんですね~

まあ二言めには「しめしめ」とか言い出す子供

純粋きれいな心を持つ子供なのかどうか僕にはわかりませんけどね!

  • 窓を開けて「ビッグになって帰ってこいよ!フジモト!」って絶叫したくなった たぶん近所にフジモトさんいないから大丈夫・・・(`・ω・´)

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