2015-01-04

紙の書籍 vs 電子書籍

読みやす

紙の書籍
○ 慣れの問題なのかもしれないが。なんだかんだで読みやすい。アプリのしおり機能よりも、指や、本の帯や、そこらへんにある紙を挟む方が簡単なのは、私がもう年だからか? また、複数の本を机いっぱい並べられるのは紙の書籍だけだ。
電子書籍

△ アプリにより、操作性は若干異なる。検索機能はついているので、索引をぱらぱらめくりたくなる本にはいいかもしれない。目次機能は、ちゃんと本の売り手が頑張って作ってくれていたら便利だが、本の売り手がサボって、ろくな目次がない本も多い。

小説などでは、文字の大きさが変えられる。その場合PDFと違ってページという概念がないため、文字を大きくしたからといって、行を読むためにスクロール必要になることはない。漫画やその他一部の本では、ページ単位となっており、拡大するとスクロール必要になる。

人やデバイスによっては、目が疲れたり、手が疲れたりするかもしれないので、本気で電子書籍を読むつもりなら、専用端末か、持ちやすく見やすタブレットを購入することをお勧めする。

紙の書籍と比べ、そこまで読みづらくないレベルには達していると思うが、決して、紙の書籍より読みやすいとは思わない。・・・・まぁ、暗いところでは電子書籍の方が読みやすいかも。

価格

紙の書籍
△ 再販制度のせいか、基本的に安売りというものはない。ただし、古本に関しては別格だ。
電子書籍
○ 基本的には、紙の書籍に準じた価格だが、紙より若干安いことが多い。また、キャンペーンクーポンなどで通常の半額以下で手に入ることも少なくない。ただし前述の通り、古本の安さは別格で、電子書籍でも大抵、古本価格にはかなわない。

本の貸し借り

紙の書籍
◎ 友人同士、貸し借り可能。いらない本は売り払うことが可能。
電子書籍
× 基本的に貸し借り不可、本を売るなんてもっての外。本をプレゼント、なんてのも、多分できないんじゃないかな。デバイスごと貸すことはできるけど、クレジットカードと紐づけされたアカウントを、人に操作させるの、怖くね?

書籍の入手性

紙の書籍
○ 基本的に、店頭に置いていない本は買うことができない。だが、近年はネット書店の発達により書籍の入手性はかなりよくなった。
電子書籍
× 電子化していない本、紙で販売してしばらくしてから電子化する本も多い。電子書籍の普及で今後発売される本については状況は変わっていくかもしれないが、まだ電子化されていない既刊の本の大半は、電子化するコストを回収できる見込みがなく電子化されないであろう。

購入の手軽さ

紙の書籍
△ 本屋に出向いて探さないといけない。あるいは、ネットでの購入だと、宅配になるので受け取らないといけないし、買ってすぐには読めない。
電子書籍
◎ 買ったらすぐに読める。ただし、特に漫画などのデータ容量が多い書籍は、安定したネット環境がなければダウンロードが大変。

購入済みの本の探しやす

紙の書籍
○ 本棚の奥の方にある本を取ってくるのは、重労働だよね・・・
電子書籍
△ 購入した本の一覧を表示する画面の名称は、アプリによりいろいろ異なる。その見やすさや操作性もかなり異なる。BookLiveは割と使いやすい気がするが、Kindle微妙な気がする。好みの問題だけど。そして、いろんなサービスを使っている場合必然的にいろんなアプリを使わないといけないこととなり、どこのサイトで買ったか覚えてないと、またまためんどくさい。

店での本の探しやす

紙の書籍
○ 私は本屋さんが好きだ。ネット書店とは、目に入ってくる本の数が違う。ネット書店のリコメンド機能も、本棚に並んでいる大量の似たカテゴリの本と比べると、虚しささえ感じる。まぁ、ネット書店だと、買うと決めている本を探すのは便利だし、レビューを見たり同じ作者を検索したり、などは大変便利なのだけど。あと、誰かから「いつの間に、書店ネット書店比較する記事になったのだ」とツッコミを受けそうだけど。
電子書籍
△ これも、アプリサービスにより大きく違う。タブブラウザが好きな私としては、アプリ内蔵のストア機能が使いづらすぎて、本を探したり買ったりはパソコンからやっている。そうしたら、ネット書店で買うのと操作性が変わらないから便利だね。また「立ち読み」ができる本も多いが「これだけで一体、何が判断できるんだ。見るだけ時間無駄だ」としか思えないほどケチ臭い立ち読み」も多い。

保存性・可搬性

紙の書籍
× ご存じの通り、書籍は非常にかさ張る。家に置いておくのはもちろん、持ち運びも大変。
電子書籍
◎ 手のひらサイズデバイスに、たくさんの本が入る。電子書籍の最大の利点と言っても過言ではなく、これを理由電子書籍に手を出した人も少なくないのでは?

永続性

紙の書籍
○ 紙自体はかなりの年数持つ。ただし、災害火災窃盗などにより失われる可能性はあり、また、経年劣化もする。保存コストも大きい。
電子書籍

△ 暗号化されておらず、かつ、オープンフォーマットであれば、バックアップさえ適切に取れば、無劣化災害にも強い保存が期待できる。

しか大手電子書籍サイトで売られている電子書籍の大半は、暗号化され、サービスと紐づけされており、サービス終了後にどうなるか、その日がいつ来るのかが不透明。現に、日本でも電子書籍サイトサービス終了し、その後のサポートが不十分と言わざるを得なかった事例が存在する。(もっとも、利用規約にはサービス終了時には運営者は何一つ責任を取らない旨が書かれていたであろうし、それに納得して利用していたユーザ自己責任、とはいえるであろうが。そういったリスクユーザが負わされること自体が、電子書籍欠点といえる)




アプリの使い勝手などは、今後、解決していき、電子書籍の方が普通、という時代は近い将来訪れるであろう。紙では出版せず電子書籍版のみ販売、という本も、今でもあるが、今後はもっと増えていくと思われる。

ただし、昔に出版された本の電子化問題、また、ユーザサービスに縛られてしまうという問題は、今後も付きまとうと思われる。

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