2014-12-27

今の中年は、盲導犬存在義務教育で習ってない

子供が「くもん」の国語教材で悪戦苦闘している。内容は「盲導犬」。

 自分世界(大人の世界仕事世界)だけだと、盲導犬の話と接することがない。

 子供悪戦苦闘している「おかげで」、盲導犬の話といろいろ接することが出来る。くもんの副次効果

★そもそも、自分子供だった頃(1970年代)は、「盲導犬」という存在社会的に広く認知されていたとは思えない。

 正確な記憶ではないが、自分盲導犬存在を知ったのは、中学ないし高校の頃だと思う。

 つまり、今の40歳以上の人は、「義務教育課程で、盲導犬存在学習していない世代」じゃないか?

★「1970年代当時、盲導犬を知っている大人の割合はせいぜい10%程度で、盲導犬を知っている子供割合もせいぜい10%」

 という仮説を持っているが、そのエビデンス存在しない。

 傍証として「盲導犬飼育頭数」を調べてみたら、「70年代当時⇒90年代末で、盲導犬の数は5倍に急増」らしい。

 70年代当時、盲導犬は「全国で150頭程度」だったようだ。

 よって、当時の大人は、盲導犬という犬種認知している人の方が、ごく少数だったと推定される。

 (もっとも、90年代末でも1,000頭弱だが)

★以前、「今の40歳以上は、吉野ヶ里遺跡義務教育課程で学習していない」とツイートした。

 発見が彼らの義務教育課程以降だったので、学習の機会を逸している。

 盲導犬も80年代に急増したので、急増した盲導犬に関して学習する機会を、今の40歳代以上は逸している

★何が言いたいか?と言えば、

 「80年代、90年代に急増した事象覚知された事象について、社会人に再教育する制度を、なんらかの形で用意した方がいいのでは?」という話。

 吉野ヶ里遺跡について知らない大人がいてもそんなに問題ないが、盲導犬に関して知らない大人がいると困る

★よく「盲導犬を連れて日本旅館に泊まろうとしたら、拒否された」的な話があって、世間無理解批判する人が多い。

 批判する人は「盲導犬が60年代・70年代から普及して、今の中年義務教育課程で存在認知していた筈」と誤解している。

 大人の再教育の場がないと、そういうことは覚知されない

自分は45年間人間やってるが、今回「くもんの国語教材」で人生で初めて知った盲導犬トリビアも多い。

 例:「盲導犬への命令語は、なぜ英語か?」

 ⇒答え「日本語命令すると、第三者の通行人が、キツイ命令語に驚いて反応してしまい、それが犬に影響する」から

 変な話だが、「子供と一緒にくもんをする」ことで、70年代義務教育ビルドインされてなかったことも、学習してしまう格好になる。

★くもん国語盲導犬教材9枚目が、含蓄に富んでいる。

 「訓練者の命令に対し、人間危険が及びかねない局面では、あえて盲導犬命令に背いて人間安全を優先させる」ようにする訓練

 ウチの子が躓いていたのが、この部分。直感的には、なぜ命令違反を訓練するのか、なかなか理解が難しい

★この「飼い主の安全のため、あえて命令違反する」の部分、これが「盲導犬ロボット」開発時の最大のポイントじゃないか?

 ロボットが犬を超えられるかどうか。

 今、日本精工が盲導ロボットを開発中、早ければ2016年に登場との情報

 というか、難聴障害解決ベンチャーにも出資するような大和ハウス辺りが、本気で盲導犬ロボを開発しそうな予感

★で、この「盲導犬ロボット」の試作画像を見た海外人の反応が、ネガティブ反応が多数派だったらしい。

 「盲導犬には癒し効果がある、ロボットは代わりになれない」云々

 このあたり、ロボット好意的日本人イヌ好意的欧米人文化差が観察されて面白い

★そもそも日本欧米では、今でも盲導犬普及率が格段の差。70年代当時はもっと差があった。

 ぶっちゃけブリーダーの数が日本欧米で段違い。これが盲導犬数の差に直結している。

 日本的思考は、「困っている人がいるならば、盲導犬じゃなくロボットにしよう」となる。

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