2014-12-01

愛国ポルノ

いわゆる愛国ポルノと言われている書籍群というかコンテンツ群がある。ネトウヨ本とか嫌韓本ともいうあれと、日本は実はすごいところがある!っていうやつだ。

そういうのを売り買いするべきでない読むべきでないという主張をする人たちもいる。ここ何十年か主流だった日本的左な知識人ってやつ。

でもね、「日本すごい」本と「日本人はこんなにひどい」って本は私は同じものの表裏で、まったく変わらないものだと思う。

だって、残虐な大日本帝国軍隊、っていうのはポルノからだ。

軍隊があった時の日本はすごいひどい国だった、今は軍隊がない!うわあ、しあわせ、でも僕たちはひどい人の子孫だから永遠に謝って暮らしていこう。これポルノです。

わたしそっくりなアダルトビデオ知ってる。コンビニ万引きした女の子が店員につかまって警察に行く代わりにレイプされちゃうやつだ、これ。悪いことちょっとした人はいくらでもひどい目に合わせていいっていう筋書きはとてもきもちいい。

ここ70年ぐらいブームだったそういう勧善懲悪残虐ポルノですが、時代が過ぎるにつれ現実味がなくなって顧客が離れてきました。コンテンツの改良を怠ったからです。

昔なら食うに困って売り飛ばされた子供おっさんに買われてめかけ、っていうのが筋として成り立ってたとして、そういうのばっかり繰り返すと飽きてくる。どんどんマニア向けに過激になっていって、コンビニ万引きレイプを経て駅ですれ違う時に肩がぶつかった時謝らなかった女がムカつくので追いかけてって誘拐監禁レイプ後バラバ死体土葬みたいなのばっかりになっちゃってついてこないわけ。

そこで新機軸です。今はバカで金がなくて汗臭くて気持ち悪いありのままあなたの前にあなたをだいすきっていう相手が現れてらぶえっちしてくれる都合のいいポルノ流行しているわけですよ。すなわちそれが最近愛国ポルノ

それに「リアリティがない!男女が衝突したら絶対最後レイプになんないとAVじゃない!」みたいなこと言っても「現実見ろよご老体、どっちが売れてんの?」ってなるわけ。

どっちもポルノで、そっちはもうちょっと考えないと人気復活しないのよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん