2014-10-28

遅番

昼も夜も関係なく働く人たちをウェブシステムから支える自分会社には早番、遅番という規則がある。

9-18が就労規則で決められた普通の勤務時間なら、遅番は13-22という感じに変則的な勤務時間になる。

アプリケーションの大きな更改時期に、アプデに付き物のクレーム、問い合わせに

ソフトウェアの開発側として、運用チームさんの側でサポートにあたるのが大きな仕事だ。

大抵は何もないので、昼過ぎに来た眠い頭は一度も切り替えられないまま、ペン回しに専念して終わる。

最近は遅番が月一でやってくる。

ソフトウェアリリース直前は大抵暇である

人事を尽くして天命を待つほどの悲壮感はない、気だるい雰囲気

自分残業時間が60hを今月も超えていることを、つかの間だけ忘れさせてくれる。

から今日は前回のリリースからちょうど一カ月ぶりに定時に帰った。

明日昼過ぎの出社だ。

事前にわかっていたことなのに、やっぱり今回も空いた時間の使い方が分からない。

ほぼ毎日が21時過ぎに退勤していたつい先日の慌ただしさにも

休日が週一ということまでセットになった規則正しさがあって何も考えなくてよかった。

今はただ訳のわからない隙間に不安だ。

年末調整の紙を書いて、モヒートの空き缶を片付けて、後何をしていよう。

雑司ヶ谷の文字がちらっと車窓から見えた。

学生の頃は、大学から都電沿いに歩いて途中で著名人のお墓に手を合わせるだけで

残りの半日はなんとなく幸せだったのに。

今は先が知れてることをもったいなく感じて、足が進まない。

今ここで電車を降りたらなんか変わるかもしれないのに。いや変わらないかもしれない。

なんとなく困ったときは、ニコニコ動画だ。今決めた。

ちょうどシフト予約していたごちうさを6話ぐらい見て寝よう。

としあきなりすましてもいいのかも。

酒を煽りながら、誰かの言葉に目をすませていたい。

まらない大人になったかはわからない。

一人は好きだと言っていたかつての自分想像できた今からそう外れてないから

ただ、こんな持て余した感情までは分からなかった。

その事実が、仕事が終わるたびにぶり返す腰痛よりも加齢を感じさせる。

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