2014-10-18

水産業界は止めとけって言われたのに無視した結果がこのザマ

水産業界と食肉業界は止めとけって言われて無視して水産の方に行ったけど

想像以上にキツいな。

人が明らかに足りてないのに「ウチは小さな会社からこれで回すしかない」の一点張りで。

朝5時から現場行って水揚げされた魚を一匹ずつ加工していくんだぜ。

でも新人邪魔からって暫く放置された後、何故か滅茶苦茶怒鳴り散らしてくる。

朝はずっとこんな調子で眠気眼を擦る暇もなくてひたすら捌かれた魚肉機械に通しいく簡単なルーティンワークさ。

時間が物凄く長く感じるし、眠いしでこういうのは経験だって自分に言い聞かせても

夜中にアニメ見てネットで歓談するような夜行性タイプでもこいつはしちゃいけない仕事だって脳ミソが知らせてくる。

長靴が狭くて爪が割れてうっ血して靴下脱いだら黒くなってて俺マニキュアなんかしてたっけ?て思って日々過ごしてたら

凄い事に痛みが感じなくなったんだよ。

多分壊死してたんだと思う。

毎日魚が氷漬けの-20度の冷凍庫に入っては20~40kg量のカツオまな板脇に持って来てそれを何枚かに捌いて機械に通していく。

死んだ魚の匂いが髪や身体にこびり付いても気にしないでずっと作業する。

ああもうこれ、俺ダメになりそう。

そう思った時、目が変になってた。

正確には視力が落ちてた。

筋を見分けるためにくわっと目見開いて包丁握ってどの部位を切ればいいか思案も出来ずに

ただひたすら指示された部位を切ってそいつ機械に掛けて行く。

人間ってこうして壊れて行くんだね。

伝統的な何かをやってる人って素直に尊敬する。

新人の俺ですら、この業界が如何に厳しいのか身を以て分からせてくれたんだからね。

びっくりする事にこの業界、辞めるのはそう楽じゃない。

引きとめられる事はないけど、何か未練を感じてしまう。

多分俺と同じ様に入社した先輩たちはこういう誘惑に負けて結局本職としてやり抜いてるんだろうなって

あるいは、精神的な逞しさをそうしたルーティンで覚えさせられていったのかもしれない。

多分俺には向いてなかったんだと思う。

どうしても水産がやりたかったわけじゃないもんな。

大学出てどこも口がなかったからしゃーねえって思って入った業界で1か月も続けば良い方だと

自分に言い聞かせて今日辞表を出す事にする。

  • 単純作業は本当の本当にどっっっっっっっっこも行くところがなくなった リストラ中年男性やパートのオバチャン、あとは元引きこもりが行くような職場だよ。 でもそいつらが面接行...

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