できるなら
日々の暗さを 土の中のくらさに
似せてはいけないでしょうか
地上は今
ひどく形而上学的な季節
花も紅葉もぬぎすてた
風景の枯淡をよしとする思想もありますが
ともあれ くらい土の中では
やがて来る華麗な祝祭のために
数かぎりないものたちが生きているのです
その上人間の知恵は
触れればすぐくずれるチューリップの青い芽を
まだ見ぬうちにさえ
春だとも未来だともよぶことができるのです
Permalink | 記事への反応(0) | 18:49
ツイートシェア