一部事実と変えながら。
3月に小学校を卒業していった教え子が、HIKAKINの真似をしてYouTubeに動画を投稿していました。
最近の中学生はどんなLINEの使い方をしているのか知るために、タブレットに新規アカウントを設定し、何人かの教え子たちと友だちになっていました。
と言うのも、彼らは3DSでのネットいじめを起こしており、不穏な動きがあったらすぐに中学校に連絡するつもりでした。まぁその是非については今回は話題から外します。
中学生のLINE利用の実態については、またそのうち別に書きたいと思います。なかなか興味深い。
さて、話を戻します。
運動会でビリだったことをわざわざ確認してきた女子(兄弟いないのにわざわざ学校にきてくれてたので結果は知ってるはずなのに聞いてきた)が、そんなことを言ってきました。
おいおい、これはもしかして…ふざけ半分で何かさせたりしているところを撮った奴じゃ?
緊張が走りました。またネットいじめか、と。
みたことないなぁ、と送ると、次の発言にはYouTubeのアドレスが。
おい。これはマジじゃないか?スマホからそのまま投稿したか?何はともあれ見ないとだ。
立ち上がるYouTubeアプリ。いじめの実態が明らかになるかと画面を注視。
次の瞬間。
思考が追いつかないまま、タイトル画像が終わると、見覚えのある顔。
「TOMOKINです。これから、コーラにメントスを入れてみます。」
いやいや、まずそこ、リビングだよな。家庭訪問で行ったぞ、そこ。
でも、TOMOKINと名乗るその男子は、授業で発表なんてしたことのない、口下手で自分に自信のもてていない子だったはず。
それが、こうやってカメラに向かって話せるのか…。
妙な感慨を覚えつつも、どうしたもんかと考え込んでしまった。
これを中学校に知らせるのは容易い。当然顔出しのリスクは高い。将来を考えるとまだそのリスクをとるには早い。
でも、あれだけ発表できなかった子が、笑顔で、一生懸命に話をしている。その機会を奪う権利が自分にあるか。
そんなことを悩んでいた。