http://anond.hatelabo.jp/20140820120315
そもそも「お姉さま」という呼称何なのだろう。「さま」がつくわけだから敬意を払っているのは間違いない。これが「お姉ちゃん」や「おねえ」では駄目だ。これだと実の姉妹のような距離感になってしまう。「お姉さん」になると見知らぬ若い女性に対する呼称になる。客引きが使ったり、「あのショップのお姉さんかわいい」のように使ったりする。
まず、実の姉妹ではない。親密な関係にある。年齢差がある。という前提条件があり、年下の子が年上の子に敬意を払っていること。そして、明確な上下関係があること。
人間、恋人のような親密な関係になれば、年齢差など上下関係には成り得ない。年齢差が上下関係になるためには、学校や会社などのコミュニティに属している必要がある。コミュニティに属していれば、年上の子だけではなく、周りの年長者との関係も無視できなくなる。それによって年齢による上下関係を破壊することができなくなる。
つまり、「お姉さま」という呼称は以下の例のような場合に発生するのだと思う。
花恵さんは私立白桜女学院に通う高校一年生です。お嬢様学校に通っているから家はちょっとばかり裕福ですが、彼女自身はごく平凡な箱入り娘でした。
ある日の放課後、花恵さんはトイレに入っていました。うっかり屋さんの彼女は、用を足してからトイレットペーパーがないことに気づき、恥ずかしがりながら大声で人を呼びました。
すると、個室の上から、
「どうぞ。これを使って」
とトイレットペーパーが差し入れられました。花恵さんはありがたくそれを受け取り、色々済ませてトイレを出ました。トイレから歩き去ろうとしているその人を追いかけて、おかげでたすかりましたとお礼を言います。
その人は上級生の菫子さまでした。図書室の姫と呼ばれている人で、図書室に自分の専用席を持っていて毎日遅くまで本を読みふけっていることで有名でした。
「気にしなくていいのよ。困ったときはお互い様だから。代わりに、もし私が困っていたら助けてね」
菫子様は図書室の方へ歩いていきました。その素敵な後ろ姿に見とれながら、花恵さんはそんな機会一生ないだろうと思っていましたが、意外に早く機会は訪れるのでした。
ある日の放課後、花恵さんは委員の仕事で帰るのが遅くなりました。ちょうど帰ろうとしていた時に雨が降ってきます。しかし、花恵さんは天気予報を見ていたので傘を持っていました。すると、昇降口に雨天を恨めしそうに見ている菫子さまがいます。花恵さんはどうしようか迷いましたが、意を決して近づいていき傘を差し出しました。
「あら、あなたは……。本当に覚えていてくれたの? ふふ、それじゃあ、お言葉に甘えてご一緒させてもらおうかしら」
英恵さんは菫子さまと一緒の傘に入って帰りました。会話らしい会話などしたことがない二人でしたが、みょうに話が弾んでとても楽しい帰り道になったのでした。
それから、花恵さんは図書室に通うようになり、菫子さまに勉強を見てもらったり、おすすめの本を読んだりして過ごしました。
月日は流れ体育祭。花恵さんも菫子さまも運動は得意ではありませんでしたが、一生懸命頑張っていました。そして、借り物競争に菫子さま出場します。お題を手にして花恵さんのところまで走ってきました。
どうしたのか問いかけると、少し照れくさそうに菫子さまはお題を見せてくれました。
「妹にしたい下級生」
それを見た瞬間、花恵さんは自然に答えていました。
花恵さんはお姉さまの手を取ってゴールへ向けて走りだしました。
なんとか自然な感じで「お姉さま」と呼ばせることができたんじゃないだろうか。
ああ、それにしても百合は最高なんじゃあ〜。
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http://anond.hatelabo.jp/20140820120315 元増田です。色々検討した結果を書いてみます。 そもそも「お姉さま」という呼称何なのだろう。「さま」がつくわけだから敬意を払っているのは間...
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