「マネキン = 試食のおばちゃん・おねーちゃん」ということも、このバイトをして初めて知った。
アルバイトではあるけれど、普段受けるサービスを提供する立場を体験すると、以降サービスを受けるときに優しくなれる気がする。コンビニでもそう、レストランでもそう、街頭のティッシュ配りもそう。
今回マネキンをやってみて、個人的に気をつけたいと思ったことがいくつかあった。
購入する気がさらさらないのに試食や試飲をするのは構わない(ちょっと悲しくなるけど、試食人数を伸ばせるため、ぜんぜんオッケー)。その日のお客さんの反応などを報告しないといけないので、せめて感想だけでも言ってほしかった。
アレルギーがあるとシャレにならない。必ずお母さんと一緒に来てほしい。
「メーカーの人間なら業界のこと知ってるんだろ?」と言わんばかりに業界史とかを訪ねても、マネキンはおおかたメーカーの人間ではない。だから「申し訳ございません、お手数ですがメーカーにお問い合わせいただけますか」と言うしかない。それで「お前クソだな」って言われても涙ぐむしかない。
私は初心者マネキンなので、ベテランのマネキンさんからしたらもっとなんかあるのかもしれないけど、サービス提供者がお客さんに求めすぎるのは間違ってる気もするからいいんだと思う。
もちろん辛いこともあるけれど、レジ打ちよりもお客さんの声を聞けるので、私にとっては今までやってきたアルバイトの中で楽しい仕事だ。
この間試食してくれたお客さん。私が「お味、いかがですか?」って感想を求めたら「ん〜マンダム」って言ってくれたお客さん。元気が出ました。ありがとうございます。