俺たちが止めるのも聞かずに、タカピー女が某国に旅行にいってかなりひどいことをされて帰ってきた。
言わんこっちゃない。
俺もざまぁと思った。
うざかったタカピーも収まって、俺はよっぽど、よくやってくれたって気でいた。
だけどそこにネトウヨ男がつけこんだ。
傷口に塩と胡椒と一味とレモン汁を隠し味にすりこんで1時間寝かせてオーブンで焼きあげるような、
なにもそこまで言わないでも、というようなひどいことを言っていた。
こりゃーいくらなんでも、ブチキレあるなと見ていたが、何もなかった。
むしろ逆に、女の方がどんどん萎れていった。
俺の知らない所で上下関係を覆す何かが進んでいたような。
何とは言わないけれど。
けどあいつ童貞だし、そんな勇気ないから、思いすごしかもしれない。
自分を襲った不幸には意味があった(自業自得だと思うが)と信じているようだ。
洗礼を受けたとか、神の意思とか、歴史の必然とかヤバい目で言っている。
聖母マリアの処女妊娠とからめて、おかしなメンタリティになっている。
ネトウヨ男から刷り込まれた知識とからまって、どす黒いえらいことになってる。
このままほっといたら、大阪であった日本人を狙った通り魔の逆バージョンな事件でも起こしそうで怖い。
今すぐ縁を切って逃げるべきだと思う。
だけど、未然に惨劇を避けるために何かするべきだとも思う。
俺はどうしたらいいんだろうか……