僕は君のくびれに恋をしている。
つぶらな眼をこちらに向けて微笑む君は、まさか僕の視線が自分のくびれに注がれているとは思わないだろうし、もしそれを知ったら気持ち悪く感じるだろうけれども、それは僕のせいじゃない。
君のくびれが、時間も距離も遠く隔てて存在する僕の心を、まるで磁石のように惹きつけてやまないから。
つまり、君のせいだ。
人は言う。
そうなのかもしれない。
俺はだまされているのかもしれない。
でも、あの子のくびれが、今もこの世のどこかに存在して、いつか宿すべき種を、静かに待ち望んでいるのは紛れもない事実である。
それを、画像加工ソフトの手に掛かっているという野暮な理由で、無視してもいいものだろうか。
俺はそうは思わない。