2014-05-11

少数精鋭って言葉

ダメ上長が好んで使う言葉が「少数精鋭」だと思う。


無能上長にとって、少数精鋭は理想だ。

少数なら、管理は簡単。金もそこまでかからない。

更に精鋭なら、しっかりした管理をしなくても結果出してくれる。

まり上長無能カバーしてくれるのが少数精鋭。

一方、大人数の管理は難しい。


頭も使うし、金も時間もかかる。大人数を食わせるための仕事も用意しなければならない。

部下の相談を聞き、ちゃんと管理しようと思ったら、幾らでも時間がかかる。

スケジュール調整、成果物のチェック、次の工程のための準備、部下の作業のフォロー四方八方から飛んでくるホウレンソウ。いくらでもやる事が湧いてくる。

人数が増えれば増えるほど、作業量は爆発的に増えていく。そして失着一つが大きく響く。

平日日中はすべてそれで潰れて、自分仕事残業休出時間でやるしかない、という管理職も知っている。

だけど、それをやるのが管理職仕事であって、上長たる手腕が問われる部分だ。

世の中の大半は、精鋭なんかじゃないんだから

人は出入りする。育った人材は出ていき、不慣れな人材が入ってくる。

組織はその繰り返しだ。

少数精鋭なんて、無い物ねだりの幻想に過ぎない。

社長が、我が社は少数精鋭とか言い出したら、その会社ダメだと思う。

それはもう社長自身が、管理体制無能暴露したようなものだ。

そのうち「精鋭」のメンバーが一人抜け二人抜けして、少数凡夫ダメ組織に成り下がるだろう。

人を率いる立場なら、凡庸大勢を率いて結果を出す事が、最も難しくて価値があると分からなければならない。

「少数精鋭」より「多数凡夫」で成果を出す方法を練らなければならない。

それが上長の能だ。

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