http://note.mu/katagiri/n/n6f415407a873
社長の価値観や考えと、自分が乖離してきた場合、合わせ続けるのは辛い。
在籍している10年の歳月に、小さな船だった会社はフェリーくらいになった。
世の中よく働く社長は多いと思う。
同様に、遅くまで残っている社員は「あいつは頑張っている」と見られる。
多様な働き方を許容し、評価できるほどの経済的余裕もない。
前述したような印象評価が大部分を占める。
無理をおして、深夜に自宅対応したり勤務時間を伸ばしても、さして給料は上がらない。
限られた時間だからこそ、責任をもって目の前の仕事に取り組みたい。
自分を認めさせようとやっきになって、
鈍感に、居続ければいいと思っていた。それも可能だった。
しかし、どうしても苦しい。
相手の色に染まり、気に入られる自分を演じ続けるような不自由さがある。
これまで去って行った人の一部は、その違和感が受け入れられないほどに
育っていったのではと想像する。
相手は変わらない、自分も変われない(条件的に)。
誰にとっても居心地のいい環境はないと思う。
マイノリティの存在は斟酌されにくいので、苦境を強いられることも多い。
退職を決めたとたんに、長年の呪縛が解かれたような感覚があった。
自分の仕事や働き方、存在意義を前向きなものとして考えられるようになった。