2014-03-25

メキシコ人の漁師

以下有名なコピペ

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。

それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。

旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、 漁師は、自分自分家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、

漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、 女房シエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって… ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

ハーバード・ビジネス・スクールMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。 いいかい、きみは毎日もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。 お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。

そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティ引っ越しロサンゼルスニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」 「それからどうなるの」

それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て日中釣りをしたり、 子ども遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、 ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」

上のコピペを久々に見かけて、ちょっと考えてみた。

俺は何で社長になったのか。

そして本心はどこにあるのか。

社長になったのは、強く望んだからじゃない、親父の経営する会社借金を親父が返せなくなって

代わりに俺が返すことになって、それで親父から独立して社長になった。

社長だった親父の背中を見て育ったわけで、いずれ社長になるとは思っていたけど、まさか、こんな形で社長になるとは思ってなかった。

開幕から6千万近い借金を負ってのスタートだった。

今考えれば、運転資金も無しによくここまでこれたと思う。

最初の1年は金銭的にも人間関係的にも本当に辛かったな。

新参会社から、当然買い掛けさせてくれる資材屋さんは無く、最初半年くらいは殆ど現金支払いだった。

支払いサイト関係で、支払いが滞ることも何度もあったけど、その都度誠心誠意お願いして待ってもらった。

でも、大手さんは厳しいね、1度でも支払いが滞ると取引停止になってしまう。

2年目からキャッシュフローも順調に増えて行き、支払いが滞ることは無くなり、買い掛け出来る取引先も増えていった。

売上も年30%以上の伸びで増えて行き、今期は6億を計上する予定だ。

ただ、今の業態と年商って目標を設定して成し得たわけじゃなくて、気がついたら、こんなんなってましたって感じなのだ

から、すごいだの言われても実感もなければ感慨に耽るような事も無い。

正直な所、また売上上がりましたねすごいですねって言われても

「うわ毎月数千万も支払いあんのかよ・・・。一歩間違えたら破産するしかねぇ」としか思ってない。

年収すごいですねって言われても

「どうせ俺の金なんて個人保証してる限りは、あって無いようなもんだ」としか思えない、時計カシオのまんま。

車は何故高級車にしなかったのかと周りから言われたが、

「高級車なんて買った所で、どうせ何かあったら銀行に取られるんだから、高級車なんて乗ってたら恥ずかしい」としか思えない。

これが、経営者になりたい!って強烈な意識目標で成し得たなら、高級車に高級時計にってなるんだろうけど、俺にはそれが無い。

じゃぁ、今俺が望んでいることは何だろう。

何がしたくて社長業を続けているのか。

やっぱり、親父の借金を返済しなきゃってのもあるけど、家族毎日笑顔でいられるような生活提供したいってのが強くある。

俺が作った家族だ。

娘2人が可愛くて可愛くて仕方がない。

でも、ここで本末転倒になってしまう。

家族の為にと頑張った結果、家族と離れ離れになってしまった。

月に一度会いに行くくらい。

新築した家にも月に一度しか戻れない。

そして俺には高級志向も、上昇志向もそこまで無いんだ。

社長という肩書が嬉しいと思ったことも無いんだ。

あれ?だったら何も地元で働いてたほうがよくね?

遠く離れた地で、孤独精神病みながら頑張った結果成果は出たけど、それって俺が本当に心から望んだ事なのか?

家族と過ごす時間も無いまま娘たちは、どんどん親の手を離れていく。

二度とは戻らない子供達との時間

メキシコ人の漁師コピペそのまんまになってるぞ、俺。

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