2014-03-23

何で批評なんか書くのか

文芸映画批評は元になる作品がなければ成り立たないにも関わらず、その作品や作者に向けて書かれたものではない。

どうしてこんなもの書くんだろうと考えてみると、「批評はその読者に向けて書かれたもので、それによって金になるから書くんだ」と一旦は思った。

さらに考えを進めると、創作の真似事としての面が強く意識された。

人間消費者である内は誰でもない誰かでしかない。そんなのは嫌だと何かを創ろうとしても、生産者になるのはとても難しい。

そんな消費者が、生産者にはなれなくてもせめて何者かになろうとして足掻いて書き上げたのが批評なんだろう。

から作品や作者に向けてでなく、創作劣化版として別の消費者に向けられているわけだ。

批評家は金のためや名誉のためという以前に自分定義するためにに批評を書いているんじゃないかと思う。

結局「書けない奴が、書けないからこそ批評する」というありきたりな結論で終わってしまった。

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