2014-02-18

日本新卒一括採用労働体系が一本化されてる大手企業に限る

一部大手中小零細のようにこのような体系がまばらで、俗に体育会系企業はこれに当たる。

例外を除いて、大手企業ほど、新卒一括採用に熱心で中途採用をあまり好まない傾向がある。

例えば労働体制が万全で就業規則のある会社場合既にキャリアアッププログラム入社後の育成ノウハウが確り出来ているため、中途で採らないで一から育てられるだけの環境を備えている部分による所が大きい。

逆に大手でも中途採用がメインの会社は、その辺りがばっさり抜け落ちてて、また離職率の高い会社でよく“風通しの良い会社”は、新卒採用をしながら、

キャリアの高い中途社員を見込んで採用する。然るに、そういった会社ほど派遣契約といった非正規雇用が多いのだが。

他方、大手でありながら、労働体系が無視されかつ新入社員研修があまり充実していない会社、例えばワタミゼンショーユニクロのように新卒一括採用をあまり行わない会社も少なからずある。

そういった会社は主に飲食・小売・サービス業に限っての話だが、労働力に流動化が認められる現業ほど、このパターン採用されやすい。

タウンワークとかイーアイデムとかでも正社員募集を謳っているのは、何も労働力新卒でなければならない訳ではないためだ。

その結果、社員能力が乏しい人間が集まり易く、就職採用難易度が低水準のこういった会社に多く入社してしまって痛い目を見るのである

尤も、吉野家のように社員教育入社後みっちり仕込む会社もあり、その限りでない。

問題は、大手新卒一括採用の弊害で、大卒者および大学生ないし新卒就活者が、これから取り毀れるともはや真っ当な人生を送る事が出来ないと考えられている部分である

アベノミクスにおける三本の矢やわかものハローワーク、しごとフィールド(前ジョブカフェ)等の中途支援事業など政府自治体が様々な雇用支援策を打ち出してはいるが、現在これらの問題が全く無視されている事や、新卒一括採用の弊害で一度でも新卒というレールから落ちてしまうと非正規でしか生き残れなくなるという一番の問題が放置されているのが現状である

非正規雇用から正規雇用キャリアアップするのも、中小零細はおろか大手ですら人件費の問題やデフレスタグフレによる経営上の赤字体質の関係頭打ちとなっている。

私が非正規で勤めていた大手企業(の連結子会社)ではいわゆる“社員登用実績あり”の会社ではあったが、それも今の執行取締役役員が30年程前アルバイターだった時に正社員となったというだけの会社で、それでも一応“社員登用実績あり”という売り文句で非正規の中途採用をたびたび行っているのである

そういった企業は、主にすべての業種で言えることであるし、また新卒一括採用に熱心でない会社であればあるほどこの傾向が強い。

何故ならば、労働体系がまばらなためである

しろ労働体系が全く無視されたワタミなど一部の大手企業中小零細、新興ベンチャー企業など、殆ど場合すぐにアルバイトから正社員キャリアアップが出来る会社は、

意外だが新卒一括採用馬鹿らしさにいち早く気付いた優良企業なのかもしれない。

殆どの脱新卒者は正社員に固執する余り、非正規という甘い罠に掛かり易いためである

尤も、新卒一括採用も徐々に消えつつあるのは言うまでもない。

国や自治体企業にとって嬉しい雇用流動化を率先して行ってくれるため、新卒採用しなければならない病気ともおさらば出来るからである

要は企業にとってだけでなく、新卒一括採用の弊害に泣いた諸君らにもチャンスが巡ってくる可能性が大いに高まるのだ。

そうなれば近い未来には、新卒一括採用労働体系が一本化されたごく一部の大手企業に限った話になるだろう。

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