2014-01-30

JK定説

JKというのは得てして男の崇拝対象になりがちだ。

可愛らしいブレザーに短いスカート黒髪のロングに赤いリボンアクセント

おまけに未だ穢れを知らない乙女であることが多いのだから、男の夢として崇められるのも不思議なことではない。


しかし、現実はどうであろうか。

ためしに街中を見てみよ。

公園のベンチで股を押っ広げ大口をあけながら喋る姿や「ガハハハハハハ」という品のない笑い声、さらに話の内容までもはしたなく、友人数人でたむろしている時には「つーかさあ、うちの担任マジむかつくんだけどぉ」とか、「3組の山田がさぁ、うちのクラス田中ちゃんのこと好きらしいよ。山田とか、あのヅラでwww あいつ絶対童貞www」などなど、はたで聞いていて不快になることは言うまでもない。

相手が彼氏となると殴りたい衝動にさえ駆られる。

夕日のきれいな丘の上のベンチで、彼氏JKの肩に手を回しながら、「ずっと一緒に見ていたいね」などと気持ちの悪いことを言うと、JKもしおらしく「うん...」とうなずく。

そして、いよいよ太陽が沈むころになって、彼氏の唇がJKのそれに近づき、触れ合おうとする瞬間、俺はついに耐え切れなくなってその場を後にする。

いやいや、お前さっきまで友達下品な話で盛り上がってたじゃん。彼氏と二人きりになったからって、急に女性らしい演技をするなんていくら何でもセコすぎるだろう。

まったくJKのしたかさにはウンザリする。


こういう現象が昔からあったものなのかは分からない。

たとえば1947年のJK創生期のころがどうだったかなどは非常に気になるところだが、少なくとも俺のイメージでは昔のJKはおしとやかで慎ましい純真大和撫子のものだった。

時代が移るとこうも変わるものだろうか。実に嘆かわしいことだ。


一方、JKのような下品な振る舞いは20代の女性にはあまり見られない。

もちろん例外はあるけれども、全体的な佇まいがあか抜け、衣装は清楚なものを身にまとい、言動にも大人の女性としての品格が表れていることが多い。

彼氏デートをするにしても、公共の場でキスをすることなど滅多になく、手をつなぐくらいに留めていることは、まあまあそのくらいなら仕方がないかと許せる気持ちにもなる。

おそらく彼女らもJKのころには見っともない所作をしていたのだろうが、齢を重ねるにしたがって、女性としての身持ちを会得するに至ったのであろう。

もし今のJKにも成長の余地が残っているとすれば、日本未来もけっして暗くはないのかもしれない。


以上あれこれJKの悪口を連ねてきたが、むろん全部のJKを貶めているわけではない。

早熟なJKの中にはすでに陶酔させられるほどの雰囲気をかもし出す人も折々見られるし、雑誌DVDなどにおけるビキニを着たJKの中には、おもわず息を呑むほどの色気と可憐さを兼ね備える人もいて、事実お世話になることも珍しくはあるまい。

どうか世の中のすべてのJKが、一生に一度だけの特別資格、すなわち究極の乙女であるJKという身分を、最大限に生かす心構えを持ってくれることを切に願う。

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