いまのひとたちをみているとどうにも、想像力が足りなくて、配慮が欠けているように思う。
現代の日本社会では、多くの人が、決まった社会経験をして、似たような環境で暮らしてきた。典型的には、学校教育。
そうして、偏った社会常識ができあがり、「空気読め」という話が出てくる。
人生経験が過疎で、偏狭な世界観のなかで生きているのでしょう。だから、想像力も足りないし、他人が異質であることも受け入れられないし、他人への配慮も足りない。
自己中心的な世界観のなかで生きているので、自分の感覚と相違するものの存在が受け入れられない。自己が脅かされたように(反射的に)きわめてたやすく感じ、だから他者に怒る。
怒りは掃き溜めを求め、イジメにもなる。いじめるのにまともな理由なんてない。都合のいい掃き溜めが見つかったから吐いていくのだ。
また、例えば、某巨大掲示板で個人情報漏洩が起こって痛い目に遭ったひとたちがいたそうだが、「匿名」だからといって何でもかんでも吐き垂れていくから、万が一にでもバレたときにはそうなる。
現実には、誰かが悪いわけでもない、「悪玉」がいるわけでもなく、全体的に、構造的に、破綻しているのだろう。人間というものの本質的な悪なのだと思う。その、自己の内なる悪に対して洞察が足りないのでしょう。
例えば「非定型うつ」だとか、私には不思議なものでもなんでもない。たとえば職場がトラウマならば出勤不能になる。学校がトラウマならば不登校になる。トラウマに触れられなければ、ほかのことはできる。
いまの日本社会は恐ろしいところだ。人間の本質的な悪が自制自律されていないのだから。当然ながら、例えば「ブラック企業」だって出てくる。「ブラック企業」は、日本社会の構造的な失敗だ。
近ごろは、戦争経験者もとても少なくなった。人生の苛酷さ、人間の本質的な恐ろしさ(そして言うまでもなく、自分自身も恐ろしいものなのだ)を心の底からわかっている人が少ないのかもしれない。
私個人のことを言えば、いままでの人生で、虐待もイジメもストーカー被害もパワハラも受けたし、親類で殺人事件もあった。私の人生は、みなさんとは正反対に、過密なのかもしれません。
私は、人間の本質的な恐ろしさを知っているので、自分自身に対する自制自律は幼い頃からずっと強固だし、いまの日本社会とみなさんが怖いです。昔以上にますます恐ろしい目に遭って、いまはもうかなり重度の「精神障害者」でございますから、就職どころかどこぞのコンサートに行くのも困難ですし、電車に乗るのも非常な困難を伴います。人間が恐ろしいので、入院もできていません。おそらく大概の場合は薬漬けにされて入院しているレベルなのでしょうが。