2014-01-02

村の厄介者としての未婚男性

http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20140101/1388543317

を読んでて思い出したけれども

社会を作るようになって以降の人類にとって

未婚男性と言うのは常に厄介者だ。


まず人類より前の動物社会までさかのぼると、

これは大概一部のオスだけがモテ配偶者と子孫をたくさん持つ形になる。

それ以外のオスは群れを作らずに放浪して凶暴な行動を繰り返している。

モテるオスの元にだけ社会が築かれ、労働者もメスであったりする。

オスはオス同士の争いだけにほとんどの力を注いでいる。


動物の知能が向上してくるとこういう社会は持たない。

オスが1匹や数匹で維持できる限界の「群れ」より

より数が多く団結していて生産性戦争力も高い「村」が勝つ。


そうすると新たな課題

社会の中に複数のオスを抱える、

少なくとも社会の中ではオス同士の殺し合いをさせない、

しかもオス全員に真面目に生産活動をさせる、

ということになる。


この解決策は結局

(ほぼ)全てのオスに妻子を持たせることだった。

妻子をもってこそ村の一員であり

村の一員ならば妻子を持たせないといけない。

そして村の一員になったからには村の掟を遵守し村のために死んでもらう。


この枠組みにとって最大の脅威は未婚男性だ。


彼等はまず真面目に働かない。

養うべき者がいないので自身の食い扶持以上には働かないことが多い。

よく働く者も稼ぎの余剰を刹那的非生産的なことに使う

(大抵は飲む打つ買う、風流人だとかアーティストだとか文化香りを漂わせ始めるケースもあるが

 その場合でも村にとっては単なる役立たずである)。

村の問題についてのコミットメントも弱い。

命が懸かる場面で逃げ出す。

台風や川の氾濫があったとき水路水田を守りに行くとか

隣村と戦争になったときに槍をもって前線に立つとか

こういうことは妻子が居て逃げられないしかやらない。

未婚男性はさっさと逃げ出す。

命を懸けて守るほどのものを村にもっていない。

下手をすると疎外感を持っていて村を逆恨みしているかもしれない。敵の村に内通するかもしれない。


まとめると

ポテンシャル以下の働きしかしない

非生産的な行動が多い

過酷な場面での頭数として当てに出来ない

・村を裏切ったり離脱したりする可能性がある

どれをとっても村の競争力や安定性を落とす要因になっている。


村に住んでるのに村にコミットメントもたない奴は危険な役立たずである

村八分の一家なんてもの被差別史観では「村の安定に役立った」となっているが

あれは単なる調整失敗の産物であって、村内にそんなもん作らない方がいいに決まってる。


既婚男性責任感やきついことへの耐性が上がるという考え方で

従来の企業独身男性より既婚男性を優先して出世させている。


東南アジアのどこの国だったか

一定年齢以上の独身男性を取り囲んで「役立たず」「役立たず」と歌っていじめ祭り現代でもやっていて

あい伝統などは村にとって未婚男性がどういう存在だったかを示している。

いじめたあとは「さあ改心して結婚相手を探せ」となって未婚女性のところへ連れて行かれる。

男にも女にも強烈な結婚圧力が働いている。


これがただのおくて程度ならまだいいが(よくないが)

中には同性愛者なのに結婚させられただとか

全く馬が合わない相手と結婚させられただとか

とにかく結婚はしたくないのに結婚させられただとか

そういう抑圧された男女がたくさん居たはずである


逆に言えばそこまで非人道的に犠牲者を出しながらやらなければ

結婚しない人間なんてもののはたくさん現れる。

子供が出来ても男女協力して育てない方が人間本質なのだ


人間生来反社会的に生まれてくるので

結婚という矯正を与えて社会の一員として生まれ変わらせよう

というのが前時代までの人類社会の結論だった。


ここでいう「反社会的」ということの正味はほぼそのまま現代人権概念である

個人の自由である

人権蹂躙をしなくなってくれば人類の素の仕様が現れる。

制圧力が無くなれば結婚しない人間が何割も現れ、

制圧力が無くなれば結婚出来ない人間が何割にもなる、

これが本来の姿である


とても結婚意欲があるのに、異性に対する魅力が乏しいとか、異性と上手くコミュニケーションできないとか、

そういう男女はいっそ強制圧力のある社会の方が幸せになれたかもしれない。

誰もお節介を焼いてくれず、結婚を焦っている異性が少ない、こういう社会は逆風だ。


それでも歴史は戻らない。

社会に再び圧力を増やそう、再び人権を制限しよう、とはならない。

今の社会の有様は何かに阻害されているのではなく、本来の人間の姿だから

それに得たものと失ったものを比べれば、今日は昨日よりよくなっている。


昔は生きていくために、

恒産を保って敵の村に勝利する為に、

村を守り家庭を固め個人が泣かなければいけなかった。


現代日本社会はついにそういうことがなくなった。

誰もが自分一人でも生きていける。

自分を食わせるために勤労と納税をしているだけでも、社会の中に居てよいとなっている。


恋人配偶者を選ぶのに

他人から圧力や干渉は無くなり、

経済のための打算や妥協は無くなり、

プリミティブなセックスアピールが最重要視されるようになった。

村社会では軽視され危険視され抑圧されたであろう要素の最たるものだ)


不細工な男女やセンス悪い男女、

要領の悪い男女、なんらかの挫折トラウマを抱えた男女、

異性のいる場所コネのない男女、

様々な個々の理由でたくさんの男女が弾き出されて一人で生きていく。


しかし彼等彼女等が「弾き出される」というのも何と比べてかというと

「前時代人権蹂躙的な結婚圧力の下では結婚できていたのに」

ということでしかない。

これはもともと計算すべきでない利益なのだ


現代でたとえ未婚率非婚率が上昇していようと

なにも失われてはいないしなにも悲しむことはない。

KoshianX氏の提案は歴史を逆行するものだ。


結婚相手も恋人も出来ない男女は

社会から疎外されていると悲しむのではなく

社会コミットしなくとも疎外されていないと喜ぶべきだ。

自分ライフスタイルに基づいて利益の最大化を追求していけばいい。

独身者党を作って「子供への扶助金なんかなくしてしまえー」と叫ぶぐらいのラディカルさがあってもいい。


時にさびしくとも、悲しくとも、

時代の幻影を追って孤独を感じて悲しむのではなく

現代しかない自由を自覚して前向きに人生を楽しむべきである


時代厄介者であった未婚男性も、それと結婚させられていた未婚女性も、

みんなみんな自由な人生が与えられているのだ。

過去や他人のことを妄想したりせず、自分の今に集中して生きればよいのだ。

みんな幸せになって欲しい。

  • http://anond.hatelabo.jp/20140102120436

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  • http://anond.hatelabo.jp/20140102120436

    村は生まれ育つところで、成人してから入社するような会社とは違うのに、なんでそんなに忠誠心が低いんだよ 生まれ育った村なのに結婚しないor結婚させてもらえない男って言うの...

    • http://anond.hatelabo.jp/20140102130904

      結婚できない理由を忠誠心が低いだけに限定するのも その結果忠誠心が下がるというのも根拠が無い 結婚を中心に世界がまわってるじゃないか いずれにしろさっきの増田の説にはソー...

  • 企業の厄介者としての未婚男性

    http://anond.hatelabo.jp/20140102120436 http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20140101/1388543317 を読んでて思い出したけれども 社会を作るようになって以降の人類にとって 未婚男性と言うのは常に厄介者だ。 ...

  • anond:20140102120436

    中井侍の おじろく、おばさ 達の話ですか?

    • http://anond.hatelabo.jp/20140102201903

      完全に奴隷としてマインドコントロールしきっておじろくおばさにする道もあるよな ノウハウとか文化とかあるていどの隔絶社会が必要だろうけど

      • http://anond.hatelabo.jp/20140102202707

        割りと大都市のど真ん中でも、マインドコントロールはやろうと思えば可能らしいぜ。日本でも、オウムとか、堂々と東京のど真ん中に事務所を持っていたし。海外でも、ついこないだ...

  • http://anond.hatelabo.jp/20140102120436

    こういう未婚村民ディスり的になりかねない記事って、未婚村民ほどシカトするよねw id:NOV1975 とか、はてサの面々とかこの手の記事をシカトし続けるの見ると、闇は深いよなと思う。 ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20140102205116

      はてサの人達こそもっと自分語りすべきだよね。 「自分は既婚者だから・未婚者だからこういう問題をこう思う」っていうことを彼らは語れない。 自分を希薄化して(そんなの出来ない...

      • http://anond.hatelabo.jp/20140102210015

        はてサが嫌われるのってさ、ぶっちゃけ「神の目線から誰かを裁こう」って感じの態度だからだよね。しかも、神様なら神様らしくすりゃ良いのに、自分がネトウヨと認定した相手に対...

        • http://anond.hatelabo.jp/20140103011257

          旧約の神様って気に入らない人間とか民族ごと殺しまくるよ

          • http://anond.hatelabo.jp/20140103011821

            ああ、悪い。ちょっと言い方を間違えたな。 「神様らしく」っていうのは、つまり気に入らないものは気に入らないって傲岸不遜に表明すればいいのに、表面では「私は差別に反対なの...

  • http://anond.hatelabo.jp/20140102120436

    村、というので数百人~数千人レベルと考えますが、 ポリネシアの研究では、 島国で逃散が不可能なので、 未婚男性は去勢されたのではなかったか、と思います。 そうしないと種とし...

  • 少しは歴史を勉強しろよな

    江戸時代あたりでも男性の未婚は普通。 そして厄介者ではなく普通の存在として村社会に組み込まれていた。 http://anond.hatelabo.jp/20140102120436

    • http://anond.hatelabo.jp/20140103013528

      なんか「僕の考えた最高の人口増加政策」をドヤ顔で語る奴が最近多いよね。せめて自説を補強するデータとかを提示すりゃいいけど、大抵は自分の脳内妄想だもんな。

  • 企業の厄介者としての既婚男性

    村の厄介者としての未婚男性 http://anond.hatelabo.jp/20140102120436 既婚男性は、家庭があるせいで土日に働かせられない。 平日もあまり遅くまで残業してくれない。 しばしば家庭の事情で休...

  • 村の厄介者としての未婚男性

    http://anond.hatelabo.jp/20140102120436   社会を作るようになって以降の人類にとって   未婚男性と言うのは常に厄介者だ。     まず人類より前の動物の社会までさかのぼると、   これは大...

  • はてなの読解力どうなってんの?

    年始エントリを掘り返してて偶然見つけたため4年前のエントリで申し訳ないが、 これanond:20140102120436。 これの感想のトップブコメが、 ritena やはり無視される未婚女性。 2014/01/02 ...

    • https://anond.hatelabo.jp/20180104161853

      タイトルしか読まずに偉そうなコメントしてるパープーなんかはてなにもザラにいるよ ちょっと増田書いてれば気付く サイレントな低偏差値層は結構分厚い

    • anond:20180104161853

      しつこいぐらい「男にも女にも」「男女」つってるな ワロタ

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