大人になって、頭の中で考えごとをするとき、声を出してしゃべるときみたいにはっきり言語化して考えることが子供の頃に比べて増えたなぁとふと思った。
で、それが増えるってことは、その分頭の回転が遅くなってるってことなんだろうなと最近実感する。
もちろん言語は他人とコミュニケーションをとるためには必要なツールであって、思考を整理するためには言語化するのがいちばんなわけだけど、自分の頭の中で考えごとをして物事を処理するときにあれこれ言語化してしまうと、ホントは脳がちゃんと捉えているはずのイメージや情報を、言語化することで削ぎ落としてしまう気がする。さらにそれを頭の中でしゃべるように考えると、本来はイメージで瞬間的に処理できるはずのものが、一言一句を発音するようになぞるのに時間を取られて思考が遅くなってしまっているんじゃないかと。
子供は直感で動くけど、大人になると直感力が鈍るのって、この辺りが原因なんじゃないのかなぁ。
他人とコミュニケーションを取る上で頭の回転を早くするには、非言語で考えたものを瞬発的に適切な言葉や行動に置き換えるという付加的要素も必要になると思うんだけど、こればっかりはそういう置き換えの経験をたくさん積んで、よりよい反応ができるように感覚を磨いていくしかないんだろうな。