ちかごろよく見るような気がするのだけど。
そういうものを紹介したブログなんかを見ると、たいていに効率のよい蛋白源とか食糧危機みたいなことを書いてある。
ただ何となく虫を食べるというのでは記事にするとき掴みどころがないのかもしれないけど、私にはそれが大きい理由だとは思われない。
たとえば生まれてから飢えたことはないし、他にも食べるものはたくさんある。
回転すしのネタなんかだとその栄枯盛衰はわりと短い期間で見ているけれど、それでもやはり食べる側としては選択肢は多い。
食べ物に困ってる人を見たことがない。
それに生産の効率って本当にいいのだろうか。バッタなんかだと鶏よりはるかに効率よく草など飼料をたんぱく質にできるらしい。
でもどういう風に生産するんだろう。
私には野山を飛び回る幾万幾千万のバッタが収穫の手から逃げ惑うホラーみたいなイメージしかわいてこない。
生産の仕方が思いつかないのは私の考えが浅はかなのだろうけど、それでも目に見えない食糧危機や生産効率なんかで食を選ぶ消費者はいない。
安価に生産できるよい食料だからと国なんかがそれを推すというのならありうるかもしれないけど、それもないだろう。
じっさいにカミキリムシやコガネムシ、ミルワームなど食べてみたことがある。
虫や昆虫系のペットショー会場に露店が出ていて面白がって食べてみたのだけど、私としてはやはりそういう食べ物なのだろうと思う。